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南山大学ホーム日本語トップ総合案内広報・コミュニケーション南山ブレティン152号気づかせるためのキャリア教育スタート

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 今日多くの学生は進路に不安を持ちつつも、社会と距離をおき、自分に向き合い、真剣に進路を考えることが少ないまま就職活動の時期を迎える。そして、就職活動を通して社会の厳しい現実に直面し、初めてそのハードルの高さと学生生活の重要さに気づき、短期間では乗り越えられずに苦しむ学生が少なくない。
 このような現実を踏まえ、南山大学では「気づかせること」をキーワードに3つの目標を掲げ、キャリア教育を2005年度より推進することになった。
(1)学生に生き方を考えさせ、社会で生き抜くために必要な力が何であるかを気づかせること。「生き方」とは、まずは大学生としての4年間をどう生きるかである。「生き抜くために必要な力」とは、読む、書く、考えるなどの基礎的な力を指す。
(2)「何のために勉強するのか」、「勉強して将来何をするのか」を、教えるというより、学生自身に気づかせること。大学での勉強が社会とどのように連結しているかを気づかせること。
(3)社会で何が必要とされており、大学生のうちに何をしておくべきかを気づかせること。また、そのすべきことを怠れば社会で通用しなくなることを気づかせること。
 今日、厳しい若年雇用状況や進路に対する学生意識の多様化などを背景に、新卒無業者への道も選択肢のひとつになっているのが現状である。フリーターやニートと呼ばれる若者の増加が社会問題にもなっている昨今、個人として人生を切り拓くことが求められる学生の将来を考えるならば、就職支援にとどまらず、学生の「職業的未来」へ向けての動機づけや、社会で通用する能力を高めるための教育・支援に、大学が全学的に真剣に取り組むことは不可欠である。
(藤本哲史 キャリア教育プロジェクトチームリーダー 外国語学部助教授)