.


立松和平氏による講演会『自然とともに』

「企業と人間形成」
葛西敬之氏(JR東海会長)基調講演

 11月24日午後3時から6時30分まで名古屋キャンパスDB1教室において、葛西敬之氏(JR東海会長)を基調講演者およびパネリストとしてお招きし、「キャリア形成を進める教育のあり方を探る」をテーマとする2004年度南山学会シンポジウムが開催された。第1部基調講演「企業と人間形成」において葛西氏は、氏自身の成長体験を交えつつ、1)どのような人材を育てるのか 2)企業行動とリーダーシップ 3)JR東海内教育システム 4)海陽学園の構想について約1時間熱く語りかけた。第2部パネル・ディスカッションでは、本学教員による5件の報告(南山大生の意識の現状、課外活動とキャリア形成、産学連携によるキャリア形成、語学と社会、読む・聞く・書く・話す力の育成)があり、出席者からの発言も含め、葛西氏と報告者の間で活発な討論が行われた。会員(本学教員)、名誉会員等約80名の出席者を得て、充実したシンポジウムとなった。



.

「IT利活用による教育学習機会の拡充」
法科大学院形成支援プログラムに採択

副田 隆重




 南山法科大学院の教育プログラム「IT利活用による教育学習機会の拡充―法律基本科目群の効率的自学自習機会の実現について」を文部科学省の「法科大学院等専門職大学院形成支援プログラム」のうちの「実践的教育推進プログラム」に応募して、このたび採択された。  本学法科大学院は、「人間の尊厳のために」活動する法律専門家を養成するために本年4月に開設され、標準修業コース40名、法学既修コース10名の院生が在籍している。
 法科大学院における教育は、始まったばかりで試行錯誤の連続であるが、既にいくつかの問題点が認識されている。その一つは、標準修業コースの院生の法律科目についての素養に著しい差が存在することである。社会のニーズにあう多様な能力を持った人材を養成するという目的から、法学部を卒業していなくても法科大学院に入学することができる。標準修業コースの院生は、従来法学部4年間で習得した内容を1年間で習得することを要求される。
 一方、本年度の入学者の実態を眺めると、このコースにかなりの法学士が入学している。その結果、同じコースの院生であっても法律科目についての素養に差があるという状況が出現している。
 このような状況に対応するためには、従来のような対面授業による教員の指導だけでは十分でなく、院生自身の自学自習を効率よく行うための仕組みが必要となる。大学院設置にあたり、自主的学習の手段として、専用キャレルや自宅から法令や判例の検索をすることができるIT環境を整えた。また、シラバス提示、教材提示、院生間での自主的な討議の手段(web掲示板)をもつGoing Syllabusを導入した。今後、このようなIT環境を整備するとともに、いつでもどこでも、一人でも複数人でも、理解度を確認しつつ、習熟度に応じて学習でき、教員が適時に指導できるような新たな自学学習システムを展開したい。
 3年度にわたり文部科学省から財政的な支援を受けることができるのは、とてもありがたいことである。本大学院の設置にあたって全学的にご支援・ご尽力をいただいたことについて深く感謝するとともに、この試みについてもご支援をお願いしたい。このような教育システムは、法科大学院に限るものではなく、他の分野にも応用できるポテンシャルをもっていると信じて、プログラムを進めたいと考えている。
(法務研究科法務専攻主任)