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上南戦写真

深まる絆・大きな感動!〜45年の歴史〜

 6月4日から3日間、「上南戦―上智大学・南山大学総合対抗運動競技大会」の本戦が今年は南山大学名古屋キャンパスを中心に行われた。この大会は同じカトリック精神を建学の理念に掲げる両校の間で毎年開催され、1960年に始まって以来45年の伝統を受け継ぐ。
 熱戦が繰り広げられる中、総合成績24勝10敗で昨年に続き優勝旗を手にした南山は2連覇を達成。マルクス学長は優勝の約束で学生にプールへ投げ込まれ、勝利の喜びを表す。
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キャリア教育の社会的要請

亀井 孝文




 新聞紙上でも大学におけるキャリア教育が取り上げられることが多くなった。かつての「就職部(課)」を「キャリアセンター」等に名称変更し、その機能の根本的見直しを図っている大学も多い。こうした対応がとられる背景的要因としては、一般に、就業率(就職者/卒業者)の低下、いわゆる「ミスマッチ」による就職後3年以内の離職率の増大等が考えられるが、さらにそれらの原因の特定や解決となると、恐らくはありとあらゆる複雑な社会構造やその変化が絡んでいて、到底簡単に片づくような問題ではない。
 ともあれ、満足できる職業生活を送ることができなければ、それは個人の人生にとっては生き甲斐の喪失であり、社会にとっては人的資源の浪費である。そうした損失をできる限り小さくする努力が大学にも求められており、その試みとして今多くの大学で行われつつあるのがキャリア教育である。本学においてもこれまでそれについての検討が行われてきたが、今年度、まず「職業指導室」を改組して「キャリア支援室」に変更するとともに、専門委員会およびプロジェクトチームを発足させ、キャリア教育実践の具体化のためのプログラムづくりを進めることとなった。
 そこで、それらについての考え方について触れておきたい。第一に、キャリア支援室における機能については、これまでの「大学からの出口」支援から「社会への入口」支援へと基本的な思考転換を図っている。具体的には、卒業時における就業率の向上のみならず、卒業後の離職率問題の改善を実現することが当面の目標となる。こうしたことを意識し、まず、低学年から「卒業後の職業生活」に焦点を当てたキャリア指導に重点を置くことを目指している。そのために、「Next Stage」等のリーフレットによる広報、また、年間を通したガイダンス、個人面接等を精力的に実施することを予定している。第二に、こうしたキャリア支援に学内の特定の組織のみが対応するのではなく、それを日常的かつ全学的に教育の中に位置づけることも検討しつつある。つまり、キャリア教育をカリキュラムの中に組み込むという方法である。これによって、学生は低学年の段階からさまざまな職業を知り、人生において働くことの意味を考え、自らの職業観を涵養するのに役立つはずである。
 「職業」を意味する英語のcallingもドイツ語のBerufも、その語源は「神が呼び賜うこと」であり、また「神の召命」である。日本語の「天職」もそれに通ずる。本学では、すべての学生がそんな職業に出会うための支援を常に新しい発想で考えている。
(就職委員会委員長 総合政策学部教授)