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第3回

EKLUND Eric Ivan



「日本で外国人となったことが成長につながった」とEricさん

 シリーズ第3回目は今年南山大学に入学し法律を学ぶスウェーデン出身の留学生、EKLUND Eric Ivanさん(法学部法律学科一年)に話を伺った。
 Ericさんは高校時代、日本で10ヵ月間の留学経験をしたが、当時本人は日本語の能力が伴わず、一方日本人の高校生も英会話が苦手だったためコミュニケーションが難しく、もどかしい留学生活となってしまった。帰国後、日本語の勉強を続けたいという願望が一層強くなり高校卒業後再来日し、まずは日本の語学学校で勉強をはじめたそうだ。そこで、アジアからのクラスメートたちが日本の大学へ進学することに触発され、一旦帰国後改めて、学長が自分と同じ外国人で国際的な評判もあった南山大学を選択した。

 大学でまず気がついたことは、スウェーデンでは高校卒業後、直ぐに大学進学する例は少なく社会人を含めた幅広い年齢層であるとともに、専門性を重視した教育が行われています。しかし、日本では学生の大部分は高校卒業と同時に大学へ入学し二十歳前後の若者が多く、また、専門教育の前に一般教養について時間をかけることにも大きな違いを感じています。他方、専門教育でのゼミナール形式はスウェーデンの大学にはなく、小人数である点も専門性を深めることに適していて充実しています。
 高校と大学を通じた留学を経験して、自分の国を客観的な視点から見直すようになったことや移民が多いスウェーデンでも外国人に多少の偏見を持っていた自分に気がつくことができたことは、語学力が身についたこととともに大きく成長できた点だと思います。
 日本人の外国人へのコミュニケーションについては、「語学力の問題もありますが、あまり、国際交流しようと意識しないこと」つまり、外国人と違うことに焦点を絞りすぎてしまい、人間同士のコミュニケーションが後になっていると思います。「私は、海外の外国人と自分に境界を感じません」。
 今後は法律、特に国際法をさらに勉強したいと考えています。チャンスがあれば大学院への進学もかなえたいと思っています。

取材
佐分あずさ(ドイツ学科3年)