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法科大学院説明会 開催



 2004年4月開設の法科大学院説明会が9月17日、中区名古屋ガーデンパレスで開催された。学外での説明会は初めてで、幅広い人材にきちんとした倫理観を身につけた法曹の養成を目標とした本学の法科大学院の構想を示した。説明会には県の内外から152名の学生や社会人が集まり、そのうちの30名ほどが説明会後の個別相談にも熱心に参加した。

 マルクス学長は「カトリック大学である南山大学の建学の理念は創立者自身の理想ではなく、カトリック教会2000年の歴史に培われ、世界各地で共有されているキリスト教世界観です。その要である『人間の尊厳のために』を教育のモットーとした本学の法科大学院では、鋭い人権感覚を持って社会の発展に貢献できる法曹の育成を目指します。人間性の回復が叫ばれる中、こうした人材がますます求められると確信します」と挨拶した。
 続いて、副田法学部教授(法務研究科 法務専攻主任)からは、カリキュラムの詳細と入学試験についてパンフレット等には掲載されていない詳細な説明が次のように加えられた。
 「教育内容の特色は4点、第一に人間の尊厳科目群のほか展開・先端科目群を設置し、そのひとつとして、社会・人権領域を設けており、『家庭・少年問題、医療と法、消費者法、住居と法』などを実務家教員が担当します。第二に法律基本科目全てを専任教員が、実務基礎科目では専任教員に加え実務家教員も担当します。第三に専任教員1人に院生5人の指導教員制として、きめ細かい指導を実施します。第四として若手実力弁護士を中心としたアドバイザー制度を導入し法曹現場で培われた鮮度の高い経験から適切な助言を与えます。」
 「一般試験では法科大学院適性試験の成績証明書と自己評価書のセットと小論文・面接を二分した配点とし、面接では志願理由、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などを審査します。日弁連および大学入試センターによる適性試験は、得点の高い方を提出可能です。一方、法学履修者として2年での修了を希望する場合は、法律科目試験の受験が課せられます。出願には11月の日弁連による法学履修者試験のスコアの提出が条件です。そして、本学による論述試験三科目(憲法、民事法、刑事法各科目基本事項で科目をクロスする設問は設定しない)600点満点の試験を受験します。スコアと論述試験の配点比率は一対一で、総合して合否を決定します。」

【 質疑応答での主な内容 】

Q・一般試験の小論文には英語での出題がありますか?
A・英文問題の出題はあります。但し、法学の知識に偏ったものではなく、例えば、社会情勢等の一般的な問題が出題される可能性があります。
Q・適性試験での足切りが設定されますか?
A・足切りの設定はいたしません。従って、一般試験は出願者全員が受験となります。
Q・学部成績での客観的評価が心配ですが。
A・出身大学や学部による差異は設けません。学習への積極性を見ます。
Q・外国での履修は可能ですか?
A・米国ウィスコンシン州立大学の教員が夏期に集中講義を実施する予定です。