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 つい先年、NSC(瀬戸キャンパス)が開設されたばかりと思っていたら、もう第一期生を送り出す時期が近づいてきた。数理情報学部および総合政策学部という、本学としては初めての理系および政策系とあって学内外の注目度も高い。なかでも大きな関心の対象となっているのが、就職内定状況であろう。NSCでは教員も職員も学生もそういった緊張感のなかで最初の就職活動に対処してきた。幸いにも、これまでのところそれぞれの努力によって、順調な成果を上げてきているといってよい。
 まず、二年生の段階では職業観を涵養するためのガイダンスを実施するとともに、就職活動の現実について認識させることに努めてきた。また、両学部の学生にとっては、上級生がいないため就職活動体験を日常的に聞く機会がほとんど得られないというハンディがある。こうした状況を補う手段として、既存学部における長年の実績とノウハウをデータベース化した「南山就職情報システム」を開設した。学生は各自のパソコンから自由にアクセスし、居ながらにして情報を得ることができるのである。これにより、NSCの学生もNNC(名古屋キャンパス)の学生とほぼ同レベルの就職支援サービスを受けることが可能となった。こうした情報サービスの他に、学年進行とともに、様々な企業の人事担当者による業界研究会や学内における会社説明会を複数回実施し、学生が関心のある企業の情報を直接入手する場を設定してきている。さらに、これらに加えて、NNCで実施される各種公務員模擬試験の機会も提供している。いずれについても学生の関心はきわめて高く、NSCの学生の清新さと緊張感がよく反映されているといえそうである。
 また、職業指導室職員による個別面接の時間も十分に確保するとともに、電話や電子メールによる相談にも随時応じている。他方、総合政策学部教員による会社訪問を大幅に増やし、新しい学部に関する広報活動を展開してきている。また、数理情報学部では新しい採用企業の開拓に精力を傾注するとともに、文系学部の学生とは企業の採用方法が異なるため、職業指導室と連携して独自の推薦制度を創設した。この推薦制度は、なによりも卒業研究指導教員による緊密な学生指導が前提となるものであるが、その努力により九月には内定率が90%に達するなど、初年度からかなりの好結果を達成することができた。
 就職活動を体験した学生から本学の就職活動支援全般について話を聞くと、個別事項にかかわるいくつかの改善要望もあるが、その満足度は十分であると評価して差し支えない。しかし、同時に今後の課題についても言及しておく必要があろう。まず、初年度の緊張感を来年度以降もうまく伝達して行くことだ。これは簡単なようで意外に難しい。次に、留学生への就職支援の問題がある。本学が留学生を積極的に受け入れている以上、これは重要な課題として認識しなければならない。さらに、近い将来現れてくる大学院修了者の就職問題も対策を講じなければならない課題である。今後、大学院で学んでから実務に就く学生はますます増えていくと予想される。何年間かの社会生活の体験の後、職業の再選択をめざして入学してくる社会人にもわれわれは門戸を広げている。こうした学生の多様化に、大学としてどのように対応するかは重要な検討課題となろう。最後に、来年度もすばらしい成果が得られることを祈りたい。
 (亀井孝文 就職委員会副委員長 総合政策学部教授)


内定一覧

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