.


CJS新入生キャンパスツアー

「心豊かに自分を生きる」
作家落合恵子氏講演会開催

 10月22日午後2時から4時まで名古屋キャンパスG30教室において、作家落合恵子氏の講演会が開催された。本講演会は、南山大学創立50周年記念基金による公開講演会であり、事前申し込みで教室の定員600名を越えるほど盛況となった。来場者は40代から60代を中心に半数近くが女性であった。
 落合氏は「心豊かに自分を生きる」と題して、40代からどのように豊かな生活を送ることができるかという問題をはじめとして、さまざまな場面での人権の大切さについて、自身の体験や詩の朗読などもまじえながら会場の参加者に熱心に語りかけた。
 その後、落合氏の介護体験などについて参加者との質疑応答も行われた。



.

ローマにて神言会司祭の列聖式

山田 望




 2003年10月5日、バチカン、サン・ピエトロ大聖堂の広場に集った数万人の群集を前に、ローマ法王ヨハネ・パウロII世は、ラテン語の宣言文をゆっくりと読み上げた。「聖にして分かちえない三位一体の御名により、私たちの主イエス・キリストの権威によって、福者アーノルド・ヤンセン師と福者ヨーゼフ・フライナーデメッツ師が聖人であると定め、諸聖人の名簿に彼らの名前を書き加えます。」南山大学の設立母体である神言会の創立者とその後継者の2人の司祭が、ローマ・カトリック教会(以後教会)の聖人として列聖された瞬間である。
 聖人とは、神に対して清められた者、神に献げられた者を意味する(一般の信徒は聖徒)。そして、教会は、古来より、殉教者をはじめ福音宣教のために命をかけて尽くした多くの人々を聖人として承認し、教会暦にその祝日を定め、ミサにおいてその名を思い起してきたのである。
 しかし、今日、列聖のためには、途方もなく長い時間と手間をかけた慎重な手続きが必要となる。安易な風説や奇跡の噂話のみで、聖人が祀り上げられてはならないからである。現在の教会では、伝統的な列聖調査の慣例をも充分に尊重しつつ、聖人として相応しいか否かを判定するため、当人(福者)の生涯、使命感、功績とその後の影響力がいかなるものであったかを綿密に調査する。
 この列聖調査は、福者への第一段階と聖人への第二段階に分かれている。ヤンセン師の場合は、1909年に亡くなった後33年を経た1942年に調査委員会が組織され、さらに33年後の1975年に福者に列せられた。そして今回の2003年の列聖までさらに28年を要している。また、福者へのとりなしの祈りによって病気治癒が実際に生じたか否かを判定する奇跡調査委員会は、中世以来の伝統を重んじながらも、今日では癒しが医療技術の限界を超えるものであったことを主治医の証言やカルテの徹底的調査によって検証する。
 ヤンセン師は、神言会と聖霊奉侍布教修道女会の創立に力を尽くし、フライナーデメッツ師は、特にアジアへの宣教に生涯を捧げた。二人は、神言会司祭として教会全体でとりなしの祈りに名を挙げられる聖人となった。これは神言会の活動が教会の聖性を確実に担うものであり、その活動が修道会や諸宗教の枠を超えた、全世界に及ぶ着実な展開を遂げてきたものであることの明らかな証に他ならない。
(総合政策学部助教授)