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ヨット部新艇庫完成にあたって





12月に完成した新艇庫

 今春、南山大学体育会ヨット部念願の新艇庫が、蒲郡市の海陽ヨットハーバーに完成した。常滑市の鬼崎漁港脇の老朽化した旧艇庫とはうってかわり、ラグーナ蒲郡のすぐ隣、瀟洒なセンタークラブハウスを中心とするヨットハーバー内に立派な艇庫が完成した。雰囲気だけではなく、そこは様々な公式ヨットレース大会が毎年開催される、東海地区の学生ヨット競技の中心地でもある。そこをホームグラウンドとしたわがヨット部の今後の活躍にぜひ期待したい。
 ところで、この新艇庫は、必ずしも部員の要望によってのみ実現したというわけではない。そこにはやむにやまれぬ事情もあった。ご存じの通り、旧艇庫のあった常滑沖には、中部新国際空港の建設地がある。そのため土砂の運搬船がひっきりなしに往来し、またその完成後も練習海域が大幅に狭まることがわかった。もともとこの付近には海苔網等も多く、運搬船の往来や狭い海域での練習は、単に不都合であるだけでなく、安全面で大きな危険を伴うという現実的問題に直面していた。さらにそこには南山大学のヨット部だけの問題にとどまらない、もう1つの大きな問題があった。
 実は常滑には、南山大学以外にも、名古屋のほとんどの大学のヨット部が艇庫を置いていた。そして今回、これらが全て足並みをそろえて蒲郡の海陽ヨットハーバーに移った。技術の向上および安全の面からも、互いに他大学のヨット部と協力し、助け合う必要があり、またクラブの性格上、合同練習の機会も多く、そのためにも移転に際して共同歩調をとる必要があった。以上のような内外の事情がからむ状況下、艇庫を移転するに至ったのである。
 こうした事情をご理解いただき、あたたかいご協力とご援助をくださった南山大学後援会、そしてまた援助はもとより新艇庫建設の実現に向け様々な形でご尽力くださったヨット部OBの方々および学生部をはじめとする大学教職員に心から感謝とお礼を申し上げたい。
(阪本俊生 体育会ヨット部部長 経済学部教授)