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●人文学的知への要請

人文学部長
石田 裕久 教授

「奇跡に近い難事業」(サンデー毎日)、「他に例を見ない大きな改組」(週刊東洋経済)といわれた、2学部11学科と南山短期大学1学科の改組・転換の結果生まれた人文学部もここに完成年度を迎えることとなった。
 認可までの険しかった道のりもさることながら、改組後の組織による学部運営を始めてからの1日1日は、新しい人文学部としての伝統を創るべく、試行錯誤の連続であったし、今もその途上にある。志願者数の推移から見る限り、21世紀の社会的要請に応えるという所期の目的を達成することができたのではないかと自負している。また、ここ数年の世界情勢からは、人文学的素養に支えられた問題解決能力あふれる人材が今ほど必要とされる時代はないだろうとの思いが、確信に近いものになっているところである。ただ、この学部を巣立っていく若者たちが、社会に貢献する姿を見定めることができた時が、真の意味でわれわれにとっての完成年度だと言えるかもしれない。


●完成年度を迎えるにあたって

外国語学部長
木下 登 教授

 平成12年4月の改組により誕生した(新)外国語学部は、「外国語の修得とその言語が用いられている国や地域の文化と国際関係が学べる学部とする」という(旧)外国語学部の基本理念を引き継いだ。その際、グローバル化が進展しつつある世界状況に、より的確に対応し、より広い地域を含む文化や社会現象一般の理解を可能にすることを目指した。
 完成年度を迎えるにあたり、改組以前と比べて本学部志願者数に明らかな増加傾向が見られること、学生による総体的な評価が概ね良好なことなどを考慮すると、4年前の改組は成果をあげつつあるといえよう。今後は、現行カリキュラムの改善と留学制度等の整備により、21世紀のグローバル社会で活躍できる人材の育成を目指したい。また、現在人文学部と協同して進めている大学院―人間文化研究科と国際地域文化研究科―の設置により、さらに充実した外国語学部の実現を図りたい。


●総合政策学部の三年間

総合政策学部長
田中 恭子 教授

 学部設置からの3年間、教員も学生も新しい学部を創るのだという意気込みに燃えて、頑張ってきた。学生達の勉学への参加意欲は期待以上で数多くの企画や提案が出され、その一部はすでに実行されている。一方で要望や不満も臆せずに表明するので対応が大変である反面、風通しのよさが学部の伝統になりつつある。
 教員も専門領域を超え教育・研究についての共通認識を築こうと初年度から毎月1回の研究会を続けてきた。こうした努力と教育実践を通じて、教員の自覚と結束が徐々に強まり3年間の成果を積むことが出来た。
 来年度に開設を予定している大学院も、この地域で貢献でき、かつ南山大学らしい特色のあるポリシースクールを目指している。
 学部レベルでは「政策」よりもやや「総合」に教育・研究の重点が置かれがちであったが、今後は「政策」に重点を加えてバランスを取りたいと考えている。


●完成年度を迎えて

数理情報学部長
長谷川 利治 教授

 今年度完成年度を迎えている数理情報学部は、第1期生の就職活動および大学院設立準備など、学部の歴史における最初の節目に対して万全の努力を行っている。
 初年度からの延べ受験者数も、2000年度が1,655名、2001年度が2,090名、2002年度が1,843名、2003年度が2,355名と増加傾向にあり、本学部の教育方針が大方の信頼を得つつあると判断している。
 初めて取り組む就職活動では、一般求人だけでなく20社あまりから延べ40名以上の推薦枠を頂くとともに超一流の世界的企業などから多くの求人を得ている。5月中旬現在での内定率は50パーセントを超えているが、かなりの学生が公務員等の就職試験を控えていることと大学院進学希望者が多いことから今後の結果に期待している。
 創設4年目を迎えて反省点もあるが、社会にさらに受け入れられるように努力を続ける所存である。