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南山大学 2001年度決算と2002年度予算




 二〇〇〇年度に学部の新設および改組を行ってから今年で三年目を迎えます。本学は今年も「絶えざる自己改革」を推進し、学部の改革に続く第二次将来構想として、大学院の新設・改組の準備を進めています。教育・研究の質をさらに向上させ、社会のニーズに応え得る「選ばれる大学」であり続けるために、さまざまなプランを慎重に検討し、財政状況も踏まえた堅実な選択を行って、この大学院構想を実現します。
 さて、本学では「南山BULLETIN」紙上で、学生および学生保証人の皆様に本学の財政状況を公開しています。今回は二〇〇一年度決算および二〇〇二年度予算の諸表を掲載し、それぞれについて説明いたします。


二〇〇一年度決算について
 第一表「資金収支計算書」は、年度中の資金の動きを中心に収入と支出とに区分し、収支それぞれの科目ごとに一年間の実績を集計しています。資金収入と資金支出の差額九億円は資金の増加となり、次年度繰越支払資金がその分増えています。



第1表  2001年度 資金収支計算書
(2001年4月1日から2002年3月31日まで)

(単位:千円)

(注記)
1.前年度繰越支払資金は、第2次補正予算時に10,721,250千円から10,729,434千円に補正されている。



第2表  2001年度 消費収支計算書
(2001年4月1日から2002年3月31日まで)

(単位:千円)

(注記)
1.予算額は補正予算額。
2.前年度繰越消費支出超過額は、第2次補正予算時に4,913,249千円から4,904,411千円に補正されている。

 第二表「消費収支計算書」は、年度中の負債とならない学生納付金等の帰属収入や用役の対価支払費用等の内容と均衡の状態を明らかにしています。帰属収入からは必要な資産を維持するための基本金への組入額をマイナスしています。〇一年度予算では六億一千万円の消費支出超過としていましたが、補助金収入が予測より増加し、人件費等の支出が予測より減少したため、決算では二億七千万円の消費収入超過となっています。この結果、新学部等の事業により増加している前年度繰越消費支出超過額を減らすことができました。
 第三表「貸借対照表」は〇一年度末の財政状態を明らかにするもので、〇〇年度末と比較した表になっています。増減の欄を見ると有形固定資産が約五億円減少しています。〇一年度は施設設備を五億円増加しましたが、減価償却額が十億円あり、その差額五億円が〇〇年度に比べマイナスとなりました。その他の固定資産の中では、教室棟建設に備えるための積立として南山大学教室棟整備資金二億円が増加しています。流動資産の中では資金の増加分が現金預金約九億の増加となっています。負債の部では、返済に充てた長期借入金と前受金が減少しています。基本金の部では、建物・備品・図書等の取得により第一号基本金が四億円、教室棟整備資金の新規計画組み入れにより第二号基本金が二億円、その他基金の増加により三号基本金が四千万円、恒常的支払資金の増加により四号基本金が一億三千万円、それぞれ増加しています。


第3表  貸借対照表
2002年3月31日現在

(単位:千円)

(注記)

1 . 建物・構築物等の減価償却額累計額の合計額

7,429,902千円

2 . 徴収不能引当金の合計額

32,987千円

3 . 担保に供されている資産の種類および額は、次のとおりである。 

土地 144,844千円

4 . 退職給与引当金の額の算定方法は次のとおりである。
期末要支給額4,188,636千円の40%を基にして、私立大学退職金財団に加盟しているため調整額を加減した金額を計上している。

5 . 借入金の返済に伴い翌年度以降の会計年度において基本金への組入れを行うこととなる金額

622,160千円

6 . 名古屋キャンパスの敷地の一部については法人本部に計上されており、上記貸借対照表の土地及び第1号基本金には含まれていない。
この土地の取得費については、1997年度より毎年法人本部費配賦額により2億円ずつ負担し、2031年度まで合計7,161,350千円を負担することになる。

7 . 第3号基本金に対応する引当資産は法人本部にて手当てされている。

8 . 2001年度末図書は、南山短期大学及び名古屋聖霊短期大学からの移管分12,940千円が含まれている。

9 . 2001年度末構築物は、法人事務局への移管分8,184千円が差し引かれている。

10 . 2001年度末基本金は、上記「8」図書及び「9」構築物の移管額が調整されている。


 第四表は「財務比率」です。消費収支計算書関連の比率を見ると、他大学と比較し人件費比率と教育研究経費比率が共に高くなっています。教育研究経費比率は高い方が評価されますが、人件費比率は一般に低い方が望まれます。少人数教育を求めながら人件費を抑えることは難題ですが、本学は九九年度から少しずつ改善しています。また、基本金組入率は他大学平均の半分以下になっています。これは、新学部建設時のように基本金に組み入れる設備が一時期に増加することもあり、単年度での比較はできませんが、留意が必要です。貸借対照表関連の比率は、他大学と比べ自己資金構成比率が高く、総負債比率、負債比率が低くなっています。これは借入金に依存する率が低いことを示しています。なお、消費収支差額構成比率は他大学と比べ大幅なマイナスです。これは新学部設置等の事業により消費支出超過額が増えていることによるもので理由のあるものですが、早期解消を計ることが必要です。


第4表  財務比率

消費収支関連


貸借対照表関連

(注)

他大学の数値は、日本私学振興・共済事業団平成13年度版「今日の私学財政」より、消費収支関連については文系複数学部の大学部門の平均を、貸借対照表関連は文系複数学部を有する大学法人の法人全体の平均をそれぞれ掲載した。評価は、それぞれの大学の特殊性があり一概にはいえないが、一般的には「↑」は数値が高い方がよく、「↓」は数値が低い方がよく、「〜」はどちらともいえないとされている。
総資金=負債+基本金+消費収支差額

(※)

南山大学の流動比率は流動資産から第3号基本金額を差し引いた額を分子とした。



二〇〇二年度予算について

 第五表「資金収支予算書」と第六表「消費収支予算書」の各科目中に盛り込まれた重点事業の主なものは以下のとおりです。

(1)瀬戸キャンパス事業について

学生貸出用パソコン購入費…

二千百万円

瀬戸キャンパス第二交流会館の備品購入…

三千万円

スクールバス購入と本郷スクールバス駐車場整備…

二千百万円

(2)名古屋キャンパス教育・研究環境整備について

L棟の空調機取替…

三千七百万円

体育センターのトレーニングマシンの取替更新…

一千五百万円

メインアリーナ床改修と照明器具昇降装置取替…

七百万円

ヨット部艇庫建設…

三千万円

(3)情報システム構築について

図書館システムの機能向上や就職支援のシステム、履修登録 変更処理対応のためのWEB性能改善対策など…

総額二億円

(4)広報活動について

全国版新聞広告…

五千六百万円

ノーベル賞受賞者を囲むフォーラムの開催…

二千六百万円

大学のロゴ及びスクールカラーの作成…

一千万円

報道・出版社との懇談会…

四百万円



第5表  2002年度 資金収支予算書
(2002年4月1日から2003年3月31日まで)

(単位:千円)


第6表  2002年度 消費収支予算書
(2002年4月1日から2003年3月31日まで)

(単位:千円)


 〇二年度予算には、この他法人本部費配賦額の中に大学院設置関係の予算として十三億円を含んでおり、これが消費支出超過額十五億円の主な理由です。
本学はホームページや出版物で財政状況を公開しています。二十一世紀においても「個性輝く大学」であり続けるため、教職員一丸となり「絶えざる自己改革」に取り組んでいく所存です。今後共皆様のご支援をお願い申し上げます。
(大学事務部長 会沢俊昭)


PDF資料

01決算02予算.pdf

460k

上記の表の資料(4ページ)