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外国語学部英米科生が幹事役として活躍
10大学が参加「第23回名古屋国際関係合同ゼミナール」



 昨年十二月二日、八日、名古屋国際センターおよび本学名古屋キャンパスで、「第二十三回名古屋国際関係合同ゼミナール(以下:合同ゼミ)」が行われた。合同ゼミは一九七九年に名古屋大学と愛知県立大学が中心となって発足したもので、今では本学や愛知大学、広島大学など十大学十三の国際政治ゼミが参加、年に一度研究発表などの交流をしている。設立目的は、学生が大学の枠を超えて国際関係について議論し、その関心を広げ学生間の問題意識を交流させること、そして、各ゼミ生が研究発表報告を準備するプロセスの中で、議論を通して物事を論理的にまとめ、提示できる能力を高めることである。今年は本学が幹事校となり、参加した外国語学部藤本博教授および安原毅助教授のゼミのうち、藤本ゼミが中心となって実行委員会を組織した。合同ゼミの幹事を務めたことがもたらした成果を、実行委員長役を担い企画・運営に尽力した山本忠太則さん(英米科三年)と副委員長の太田樹里さん(同)に聞いた。


 毎年行われる合同ゼミで、今年度は南山大学が幹事校となったため、外国語学部藤本博先生のゼミ生である私たちが中心となって実行委員会を組織し、合同ゼミの企画・運営を行いました。初めてのことだらけで苦労もありましたが、幹事役として、参加者が少しでも多くのことを学び取れるよう工夫を重ねました。
 私たちは今年の合同ゼミを、初めて二日間にわたる二部形式としました。第T部は「国際社会の新たなる可能性〜二十一世紀の課題と展望〜」というテーマにし、十三ゼミ百八十名の参加を得て日頃の研究成果を発表し合いました。第U部は「悲劇の連鎖は断ち切れるのか〜アフガニスタン情勢をめぐって〜」と題し、米同時多発テロとアフガニスタン情勢について藤本先生はじめ三人の先生方に講演していただいた後、一般の方々も交えた意見交換をしました。この二日間で、参加者は二十一世紀の課題をより身近な問題として議論することができたと思います。
 この合同ゼミの大きな特徴は、なんといっても全てが学生主体であることです。先生からはアドバイスをいただくのみなのです。幹事役となった昨年四月からの約八ヶ月間、私たちは、会場となった名古屋国際センターの職員の方との打ち合わせから、他大学のゼミとの打ち合わせ、そして自分たちの研究発表草稿の作成など、開催準備に多くの時間を費やしました。実行委員は、毎日の昼食も共にして話し合い、また、秋学期は毎週火曜日の藤本ゼミで全員十九時頃まで学校に残り作業しました。この幹事役を担ったことで藤本ゼミメンバー一同、大きく成長することができたと実感しています。共に苦しい時間を経験したことで、仲間意識も一層高まりました。
 また、共に学ぶことを通じて、大学の枠を越えた多くの友達も得ることができました。他大学の学生とも国際関係に興味のある者同士、刺激し合える仲間になり、今でも情報交換を続けています。
 この合同ゼミという場で、私たちは、自分自身の中に大きな可能性を見出す事ができました。様々な学生が、国際関係の研究発表という一つの目標に向かって切磋琢磨しあった八ヶ月の経験は何ものにも代え難いものであり、皆との出会いはこれまでの自分たちの学生生活を問うものでした。「自分たちでやってみる」ということがどれほど大切で、面白いことなのか。私たちには時間や環境だけでなく、どれほどたくさんの「出会い」のチャンスがあるのか―。今、私たちは本当の意味で大学生であるとはどういうことなのか、その価値を噛み締めています。そして、こうして手に入れた成果をここで終わらせるのではなく、次へと伝え、これからもさらに成長していけるよう、柔軟に物事に接し、貪欲に勉強していきたいと思っています。
(山本 忠太則 合同ゼミ実行委員会委員長 太田 樹里 同副委員長 共に外国語学部英米科三年 藤本博ゼミ所属)