.

数理情報学部のこれから

長谷川 利治



多くの高校生が訪れた「学長との語らい」コーナー。
オープンキャンパス2001で(関連記事)

 数理情報学部が開設されてから僅か1年半が過ぎたのみの段階で「これから」を考えることは、明らかに時期尚早です。しかし、このことをあえて考えさせる手応えを私共教職員一同が感じています。
 その一つの要素が、学生の勉学態度と意欲です。理工系学部での勉強は積み上げ方式が基本であり、基礎的な勉強をしている時、学生にとって今勉強していることの意義を完全に理解できるとは限りません。このことが学生の勉学意欲を減退させることがあります。
 この問題を解決し、学生の勉学意欲を減退させないための方策の第一は、教員の意欲と努力だと考えられます。私は長年大学で教育に携わって参りましたが、今の教員スタッフのように学生のことをいつも注意して見守っている人々を見たことがありません。学部開設以来、常に教育効果を評価し、教育方法の向上を図っています。
 これは、もし学生の意欲が低ければ起こりにくいことですが、学生と教員両者の意欲がともに高く、うまく関わり合っていることが数理情報学部がよい方向に進んでいる原因です。今後はこの両者の意欲の高まりをいかに持続し、さらに高めていくかが重要です。
 学生の意欲を高めていくもう一つの方策に、大学院設置があります。数理情報学部が育てる学生の将来を考えますと、学部教育を卒業した時、あるいは卒業後さらに自分の価値を高める必要性が生じた時、大学院でさらに高度な教育を受け、新しい研究能力を高める場所が提供されていなければなりません。目下設置申請の準備中で、確実に設置されるとは断言できませんが、学部卒業生を送り出す年での実現に向けて、教職員一同努力を続けています。
 大学院の実現に向けての重要な要素の一つに、教員の研究能力があります。大学のかねてからの努力により、最近河合塾が公表した「オペレーションズリサーチ/数理情報をリードする大学・学部」の記事で、ユニークな学科として数理情報学部数理科学科があげられています。この分野は孤立したものではなく、数理科学等の広い分野において優れていることが要求されています。
 以上、ごく一部ではありますが、数理情報学部のこれからが明るいものであることを報告しました。教員の企業訪問や企業の学部見学など、学生の就職先開拓活動も既に始まっており、力強い手応えを感じています。学生の努力が必ず報われる学部にしたいと願っています。

(数理情報学部長 数理情報学部教授)