南山大学
JapaneseEnglish
南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン201号No.8
南山ブレティン201号
1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - 9 - 10 - 11 - 12 - 13

チベット映画を世界へ
松尾 みゆき  文学部哲学科 1997年度卒業
写真:『草原の河』のソンタルジャ監督と(筆者:写真右側)

Profile
卒業後、テレビ番組制作会社でドキュメンタリーを制作。その後、日本語教師になる。2006年から中国青海省で日本語教育に従事しながら、中国語とアムド・チベット語を学ぶ。映画『草原の河』の日本語字幕を担当。

私は卒業後、海外ドキュメンタリー制作を希望してテレビ番組制作会社で働いていましたが、現地でより深く取材したいと思い、日本語教師になり、海外へ移住することにしました。

2006年に南山大学から中国青海省(チベット・アムド地方)の学校を紹介され、そこで2年間日本語を教えました。青海省はチベット人が多い地域で、学生の半分はチベット人でした。私はチベットについて何も知らなかったので、チベット人の生活を深く知りたいと思い、そのまま青海省に住み、ボランティアで日本語を教えながら、中国語とチベット語を学んでいました。

写真:『草原の河』監督・脚本:ソンタルジャ 配給:ムヴィオラ 4月29日より岩波ホールにてロードショー!ほか全国順次公開!自主上映会も受付中。公式サイトwww.moviola.jp/kawa

『草原の河』
監督・脚本:ソンタルジャ
配給:ムヴィオラ
4月29日より岩波ホールにてロードショー!
ほか全国順次公開!自主上映会も受付中。
公式サイトwww.moviola.jp/kawa

2015年に日本への帰国を決め、帰国直前に、以前私が日本語を教えていたチベット人学生と9年ぶりに偶然再会しました。彼は9年前、映画を作ることが夢だと言っていましたが、家庭の事情で夢半ばにして田舎に帰った学生でした。当時、青海省の若者が夢を実現することは難しく、みんな諦めがちでしたが、彼は長い時間をかけて夢を叶えていました。その彼がスタッフとして制作したのが『草原の河』です。この映画は、チベット人の牧畜民の家族の物語です。チベット人の等身大の姿を日本の方々にも見ていただきたいと思い、日本語字幕をつけたいと願い出ました。その後、ソンタルジャ監督や会社の仲間たちを紹介してもらい、日本での上映を目指し、みんなでがんばって来ました。多くの方のご尽力で、現在日本各地で上映させていただいています。

この出会いを通じ、一生をかけてやっていきたいことが見つかりました。最近は、映画はもちろん、まだほとんど作られていないチベットのドキュメンタリーやアニメの制作もサポートしています。これからもそれらの作品を日本に、そして、世界に紹介していきたいと思っています。