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南山ブレティン201号
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研究

写真:鹿野 緑(しかの みどり)准教授

鹿野 緑(しかの みどり)
国際教養学部 国際教養学科 准教授

専攻分野は、バイリンガリズム、言語習得、第二言語リテラシー。
研究テーマは、第二言語習得臨界期、
バイリンガル帰国子女の言語とアイデンティティ、など。
主な担当科目は、英語リテラシー、GLS English、国際教養学入門。

バイリンガリズムと世界を見る視座

バイリンガリズムというやや学際的な領域が、私の研究分野です。個人が二言語(またはそれ以上)使用者である状態や、社会が二言語(またはそれ以上)を併用する現象について探る領域です。バイリンガル話者は人類の歴史の早くから存在していたと考えられますが、現代ほど、人々が移動し、文化や言語がトランスナショナルな動きをしている時代はないかもしれません。

私がとりわけ興味を持っているのは、バイリンガル言語獲得と、学齢期の社会化の中で二つの言語・文化に晒されることから起こる帰国子女のアイデンティティや教育の問題です。学齢期の海外体験や、帰国後の母国への再適応などについて、現在、帰国子女の方々からナラティブ・データを集めています。また、二言語でのリテラシー発達や、第二言語で人はどこまでクリエイティブになれるかなど興味はつきません。さらに、私の研究のど真ん中ではありませんが、トランスリンガル文学者とよばれる作家たちの第二言語による創作も注目を集めつつある分野です。

写真:鹿野 緑 准教授私が所属する国際教養学科は、教育レベルでトライリンガル(母語と英語を基本としてプラス第二外国語)を育てていますが、三つの言語を学ぶことは、三つのレンズ(世界を見る視座)を得ることを可能にする大きな経験となるでしょう。言語は重要なコミュニケーションの道具でありながら、アイデンティティともかかわって、私たちの人間性の一部を形作っていきます。人や社会が二つ(またはそれ以上)の言語を獲得するということは何なのか、それを探るのがバイリンガリズムです。