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南山ブレティン199号
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	INTERNATIONAL FRIENDSHIP 活発な国際交流

活発な国際交流 今年度は、初めて実施された「フランシスコ・ボランティアキャンプ」、2年に1度開催される「ACUCA(アジア・キリスト教大学協会)STUDENT CAMP」、毎年開催される「ASEACCU(東南・東アジアカトリック大学連盟)学生会議」に、それぞれ2名(計6名)の南山大生が参加し、活発な国際交流をはかりました。各プログラムの実施内容と参加した学生の感想を紹介します。

日韓カトリック系大学間交流プログラムフランシスコ・ボランティアキャンプに参加して

日韓カトリック系大学間交流プログラムフランシスコ・ボランティアキャンプ@

日韓カトリック系大学間交流プログラムフランシスコ・ボランティアキャンプA

フランシスコ・ボランティアキャンプ実施内容

フランシスコ・ボランティアキャンプは、ボランティア活動を通してカトリック教育理念の理解を深め、慈善意識の向上をはかることを目的に、韓国のカトリック系大学の連携組織「韓国カトリック系大学協議会」の主催により、韓国と日本のカトリック系大学の学生間交流プログラムとして企画されました。このプログラムは、「貧しい人々との連携と奉仕」を掲げるフランシスコ教皇のメッセージに倣い、今年度から新たに実施された国際ボランティア活動で、将来的には、アジアの平和への貢献を基調とした発展性を目標としています。

第1回目のボランティアキャンプは、8月15日から22日に韓国内各地で実施され、カトリック系大学に在学する学生(日本からは10大学32名、韓国からは12大学約80名)が参加しました。8日間の日程は、「前夜祭」、「ボランティア活動」、および「情操教育キャンプ」で構成され、5日間にわたるボランティア活動では、日本と韓国の学生が、農村・障がい者施設・ホームレス支援施設等プログラム内容にあわせた場所に分かれて、農作業・清掃・障がい者の生活支援・食事支援等のボランティア活動を共に行いました。

若林はるかさん感想

若林はるかさん

私は、このボランティアキャンプで障がいのある高齢者がサービスを受けることのできる施設に派遣されました。現地人である韓国人でも、相手の方とうまくコミュニケーションが取れないことがありましたが、言葉で意思疎通を図るよりも、顔の表情を明るくし、身振り手振りで伝えようとすることが相手の心を開く一歩になっていたように感じます。直接的な関わりは数時間だったにもかかわらず、施設内ですれ違うと手を握りに来てくれたり、挨拶をしに来てくれたりしたことがとても印象的でした。このボランティア活動を通して相手のことを考え、想うことが大切だと感じました。

また、キリスト教の文化に直接触れることの出来る貴重な機会にもなりました。毎朝流れる聖歌やお祈り、日本ではあまり見ることのできない規模のミサなど、キリスト教についての知識を深めることができました。

このボランティアキャンプでの経験を生かして、様々な人と関わっていきたいと思います。

石垣あすかさん感想

石垣あすかさん

私は主にコットンネという社会福祉施設でボランティア活動をしました。コットンネでは、捨てられてしまった子どもたちやホームレスの方、重度の障がいや病気を抱える方など、様々な方々が生活をしています。ここで出会った人々は辛い経験をしてきているはずなのに、皆「私は幸せです。」と言います。最初はそのように言える理由が分かりませんでした。しかし、「私は幸せです。私が代わりに苦痛をもらうのであなたは幸せになってください。」と、重度の障がいを抱えながらも全身の力を振り絞って話してくれた方に出会い、その理由は愛だと分かりました。人の幸せが自分の幸せだと言えるのは、愛があるからこそです。コットンネは愛で溢れている場所でした。私はボランティアをして何かを与える側であったはずなのに、愛をはじめ多くの大切なものを受け取りました。これからは受け取ったものを忘れずに、一生懸命に生きていきたいです。このボランティアでの経験は私にとってかけがいのないものとなりました。

ACUCA(アジア・キリスト教大学協会)STUDENT CAMPに参加して

ACUCA(アジア・キリスト教大学協会)STUDENT CAMP@

ACUCA(アジア・キリスト教大学協会)STUDENT CAMPA

ACUCA実施内容

ACUCAには、タイ・台湾・フィリピン・韓国・日本・インドネシア・インド・香港のキリスト教系大学が加盟しており、1994年以降2年に1度国際学生会議(STUDENT CAMP)が開催されています。この学生会議は、アジアの学生たちが互いの文化や社会を踏まえて共に語り合い、相互理解を深めるもので、今年は8月22日から26日にインドネシアのバンドン市にあるParahyangan Catholic Universityで開催され、8カ国・地域から96名の学生が参加しました。今年は“Local Spiritualities and Everydayness: Promoting Religious Conversation in Christian Higher Education”をテーマに、学生同士のプレゼンテーションやディスカッションを通じて、様々な側面から問題への理解を深めました。

また、最終日には“Cultural Night”と題して参加学生が自国の伝統や文化を紹介する時間が設けられており、参加者はそれぞれの国のダンスや劇、歌を衣装や楽器、音楽を用いて紹介したり、伝統的なお菓子などを交換したりし、学生たちの国際交流の場となりました。
※ACUCA:The Association of Christian Universities and Colleges in Asia

山田サラさん感想

山田サラさん

今年、インドネシアで開かれた、ACUCA STUDENT CAMPへの参加は、私の3年間の学生生活の中でとても大切な学びと思い出となりました。アジアの各国からの学生が集まり、キリスト教大学の学生としての役割や毎日の生活の中で苦戦していることを共有して、私たち一人一人にできることを考えさせられました。この機会を通して、他国の学生と共感することによってアジアのそれぞれの国を身近に感じています。

現地では、グループごとに分かれて行動し、国籍を問わずさらに友情を深めて親近感を覚えました。ほぼ毎日、グループで一緒に山を登り、汗をかき、時には笑い合い、時には涙を流し、一緒に歌ったりしました。これらすべての経験は、日常の中の小さな出来事からでも生きている実感は確かに得られるということを学ばせてくれました。これからも今回のテーマの “spirituality in everydayness”を考えることによって、生きている環境の中で感じられる spiritualityが存在していることに感謝して、日々を大切にしていきたいと思います。

宮田愛理さん感想

宮田愛理さん

今まで南山大学で過ごす中で、カトリック系の大学の学生である意味を深く考えたことがありませんでした。「宗教」や「信仰」についてはあくまでも知識として吸収するだけでした。

しかし、勉強熱心かつアクティブなアジアの学生たちと共にキリスト教の視点からのディスカッションや宗教的体験のシェアリング活動をすることで、キリスト教を中心とする「宗教」がこんなにも私たちの生活に影響していることがよくわかり、また、私自身の生活にとっても切り離せないものだということに気が付きました。人との繋がりについても再認識させられ、キャンプでの活動すべてを通して、今まで自分がどれだけ身勝手で、周りに感謝できていないかにも気づかされました。これからどのように生きていけばよいか考える良い機会にもなったと思います。

キャンプで出会った仲間たちには心から感謝しています。また、今回学んだことを生かしながら、自分自身を成長させていきたいです。

ASEACCU(東南・東アジアカトリック大学連盟)学生会議に参加して

ASEACCU(東南・東アジアカトリック大学連盟)学生会議@

ASEACCU(東南・東アジアカトリック大学連盟)学生会議A

ASEACCU実施内容

ASEACCU※1には、日本、オーストラリア、インドネシア、韓国、フィリピン、台湾、タイ、カンボジアといった東南アジア・東アジアの国や地域から、70校が加盟しています。8月22日から28日にオーストラリアのブルーム市にあるThe University of Notre Dame Australiaで実施された2016年度ASEACCU学生会議には、8カ国・地域から50名以上の学生が集まりました。今年は“Valuing Indigenous Cultures and Traditions in the Care for our Common Homes”をテーマに学生同士でのディスカッションやプレゼンテーションの発表を行いました。また、オーストラリア先住民の文化に触れる機会として、コミュニティの訪問や基調講演が行われ、Service Learning※2では現地の小学校を訪問するなど、様々なプログラムが用意されており、参加した学生はアジア各国から集まった学生と有意義な時間を過ごしました。

  • ※1 ASEACCU:The Association of Southeast and East Asian Catholic Colleges and Universities
  • ※2 コミュニティ・サービス活動と教科学習をつなげた社会貢献型の体験学習

金 陶娟さん感想

金 陶娟さん

ASEACCU学生会議に参加することができたのは、4年間の大学生活で英語の勉強に力を入れてきたことを認めていただけたようで、誇りに感じております。今回のテーマは、「先住民文化や伝統を大切にし、私たちの共通の家を守っていこう」で、オーストラリアのブルームに8カ国・地域の学生代表が集まりました。ブルームという地域は、アボリジニのヤウリ人が住んでいる所であり、テーマに関する講義を聞くだけではなく、実際に様々なアボリジニに会うことができたので、良い勉強になりました。元々、オーストラリアでは様々な文化や伝統を尊重してきたのではないかと思っていましたが、昔のアボリジニに対する強制移住政策について聞いて驚きました。現在はその誤りを正すための様々な働きがありますが、まだ強制移住政策の被害者は苦しんでいます。先住民文化や伝統を守ることの大切さに共感するだけではなく、より多くの人に知ってもらうことも大事であると思いました。

中山美穂さん感想

中山美穂さん

今回ASEACCU学生会議の開催地となった西オーストラリアのブルームは、オーストラリアの先住民であるアボリジニの方が多く、その歴史も異文化が混在しながら作り上げられたような地域でした。

今年の会議のテーマに沿って、アジア各国についてのプレゼンテーションを聞き、オーストラリアの多文化共生への道のりを学び、そして他国の学生と意見交換を行うなど、多くの貴重な経験ができた1週間でした。

ブルームは日本と比較して、人も車も明かりも少ない地域でしたが、イコール不便ということもなく、むしろ人の温かさを感じられるところでした。「便利なもの」は必ずしも「必要なもの」であるとは限らず、普段の生活を見返してみると「なくても良いもの」が増え、自然や伝統文化などの未来のために守るべきものが蔑ろにされる世の中になっているのではないかと感じました。

学生生活も今年で終わりなので、ASEACCUでの経験を生かして社会に貢献できる人間になりたいと思います。