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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン198号No.3
南山ブレティン198号
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研究

写真:吉見 太洋 准教授

吉見 太洋(よしみ たいよう)
経済学部 経済学科 准教授


専攻分野は、国際金融論。
研究テーマは、為替レートのパススルー、貿易決済通貨、自由貿易協定、他。
主な担当科目は、「国際金融論」「マクロ経済学」「経済学のための数学」。

為替リスクと企業行動

外国為替市場において、日本の通貨である円の価値は(基本的に)市場の需給によって決定されます。別の言い方をすれば、日本は為替レートが市場によって決定されるという制度をとっています。こういった制度を変動相場制と呼びます。したがって、明日の為替相場が企業や家計の予想とぴったり一致するということは通常ありません。つまり、日本の企業や家計は為替リスクに直面していると言うことが出来ます。大きく言えば私は、こうした為替リスクの存在を前提として企業がどのような行動をとるのか、またそれがマクロ経済全体にどういった影響を与えるのか、ということを研究しています。

例えばある日本の企業が製品を米国で販売しているとします。円高が予想よりも進んだ時、企業は米国におけるドル建ての販売価格を上昇させれば、円建ての売り上げを一定に保つことが出来ます。しかしながら、米国での価格競争が厳しい時には、このような現地での値上げは現実的には難しいかもしれません。写真:研究室での風景 企業はこうした為替のリスクを嫌って、そもそもの契約通貨(貿易決済通貨)を自国通貨(日本ならば円)に設定しようとするかもしれません。こうした企業の意思決定は、企業で働く我々国民にとっても直接・間接の関心事であると言えます。私は理論分析と実証分析の両面から、為替リスクと企業行動の関係、またそのマクロ経済や経済厚生への波及効果について明らかにしていきたいと考えています。