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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン196号No.7
南山ブレティン196号
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クラス

写真:後藤 明 教授

後藤 明(ごとう あきら)
人文学部 人類文化学科 教授


専攻分野は海洋人類学・天文人類学。
研究テーマは日本、東南アジア、オセアニアの海洋民の船や航海術の研究、
またその復興運動への人類学者としての参与。
主な担当科目は人類文化学演習、物質文化論、地域の文化と歴史(オセアニア)。

社会と繋がる人類学を目指して

私のゼミのモットーは人類学を学ぶではなく、人類学を使う、です。人類学は人間や社会を研究する学問です。これを使って、普段なら繋がっていない部分をつなげる潤滑油になるのではないかということです。

私の専門は南太平洋の海洋人類学と天文人類学です。現地の人々が古来使ってきたカヌーを操るための星を使った航海術などが研究対象となります。しかし「古来」というのは語弊があり、この地の伝統は一時西欧の影響でほぼ絶えてしまいました。しかし近年、ルネサンスという形で復興運動が起こっており、人類学者も蓄積してきた知見を使い、積極的にその輪に入っていこうという動きがあります。

私はこれをゼミで応用しようと考えました。私は過去十年、沖縄の海洋文化館の更新事業に携わり、ミュージアムとプラネタリウム融合施設を完成させるのに助力しました。これからヒントを得て、最近利用可能になった移動式エアドーム型プラネタリウムを借用し西洋の星座ではなく、イヌイット、ポリネシア、インカなどの星座の季節推定や航海術への利用を市民に解説するというプロジェクトを思いつきました。プラネタリウムの操作や解説、それにあわせた考古学・民族学展示、ワークショップ企画、Tシャツデザイン、チラシ作りなどもすべてゼミ生が行います。毎年午後2時46分にはワークショップで作ったキャンドルを用い東日本大震災の追悼キャンドルサービスも続けています。

このようにして私のゼミ生は皆が一揆(心を一つにして)に「星空人類学」というプロジェクトを作り上げ、市民の皆様にとって親しみやすい大学を目指しています。