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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン194号No.5
南山ブレティン194号
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私のクラス

写真:林 順子 教授

足下の歴史から現代産業を紐解く

林 順子 (はやし よりこ)
経済学部 経済学科 教授

専門分野は「日本経済史」。
研究テーマは、「近世以降の尾張の経済発展の要因」。
主な担当科目は、「日本経済史入門」「日本経済史」「日本史」「特別テーマ講義(歴史と思想)A」。

私の専門は、日本経済史、特に江戸時代の尾張の商工業や流通および政策です。「ものづくり」の地として知られる愛知県の成立ちを調べています。手つかずの古文書を解読しながら事実を明らかにするのが研究の本来の醍醐味ではありますが、学生には発刊されている資料集からの読解を勧めています。

経済学部では、1年次からゼミが設けられており、各先生の専門に関わるような内容について学生たちが自分で調べたことをゼミで報告し、討論しています。私のゼミでは、愛知県の企業や産業の歴史を中心に、調査・報告をしてもらっています。タイムキーパーや司会も、学生がおこないます。2015年度は、4人一組で、名鉄百貨店や松坂屋、中部電力、トヨタ自動車、ミツカン、カゴメなどの歴史が報告されました。

3年次生は、自分が研究したい分野のゼミを選んで、4年次において卒論を執筆するための基礎知識や手段を学びます。私のゼミでは、学生が日本経済史のテキストの報告をした後に聞き手の学生に小テストを実施し、採点もしました。

講義科目では、2015年度に特別テーマ講義として「日本酒からみる経済史」を始めました。和食文化に注目が集まる昨今ですが、日本酒は和食に欠かせない存在であるとともに、経済史とも密接に関わっています。講義は、酒造の工程とともに飲酒への注意も含めた「酒」の基礎知識のレクチャーから始めました。その後、酒造の技術や道具の開発、輸送業の発展、その時々の政権の政策や、貨幣経済の浸透・市場の増加・階級分化の進展を背景とする酒造の大規模化など、古代から現代までの酒造に関わる様々な分野の歴史をたどりました。受講生360人という大講義でしたが、学生にはもちろん、私にとっても新鮮な講義となりました。