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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン194号No.4
南山ブレティン194号
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私の研究

写真:丸山 雅夫 教授

刑法と少年法との「2足の草鞋」

丸山 雅夫  (まるやま まさお)
法務研究科 法務専攻 教授


専攻分野は、「刑法」、「少年法」。
研究テーマは、「刑法解釈論」、「少年法における理論と実務の架橋」。
主な担当科目は、「刑法U」、「刑法演習」(法科大学院)、「少年法」(法科大学院、法学部)。

大学院に進学して研究生活を始めてから、早いもので、すでに40年が経ってしまい、自分自身でも驚いているところです。当初は、傷害致死罪に代表される結果的加重犯の諸論点をめぐる解釈論を中心に研究を進め、その集大成である著書の『結果的加重犯論』(成文堂、1990年)で、法学博士の学位を取得しました。その後も、刑法の解釈論の研究を続行して、論文集『刑法の論点と解釈』(成文堂、2014年)の公刊に漕ぎつけ、刑法解釈論に「一応の目途」をつけたところです。

その一方で、大学院時代から、子どもの問題や少年法のあり方に関心を持って、刑法解釈論と並行して研究を続けてきました。実体法の観点から少年法を研究する者が少ない中で、手続法との関連問題に苦労しながらの研究でした。特にカナダでの在外研究の成果である『カナダの少年司法』(成文堂、2006年)を公刊した後は、日本の少年法に関する論稿を積極的に発表し、現在は、刑法解釈論と少年法研究が半々といった状況になっています。筆者の著書 『刑法の論点と解釈』『カナダの少年司法』ただ、刑法の議論が比較的落ち着いているのに対し、少年法をめぐる昨今の状況は、実態を伴わない「厳罰化論」や根拠のない少年法適用年齢上限の引き下げ論など、憂慮すべき主張が声高に叫ばれています。こうした中で、少年法関係の論文集を公刊して研究生活の「終活」を目論んでいた身としても、「老骨に鞭打って」頑張り続けなければならないと決意している昨今です。