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南山ブレティン194号
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2014年度決算・2015年度予算について

2014年度は、次期将来構想(2013年9月に発表)の実現に向けての第1歩である「キャンパス統合事業」の第1期工事が完了しました。また、「南山大学国際化推進」「情報センター、国際センターの設置」の事業を進めました。

2017年4月のキャンパス統合に向けた第1期工事は、2015年2月に新棟(S棟)が完成し、理工学部の研究室・事務室等が瀬戸キャンパスから移転、4月から名古屋キャンパスで授業を開始しました。また、第2期工事の基本設計を2014年7月から開始しました。国際化推進のための具体的取組としては、多様な留学生との日常的交流を通じ、すべての学生がキャンパスにいながらにして国際感覚を身につけられるような環境整備を進めるとともに、海外留学プログラムの選択肢を拡げ、全学部・研究科の学生たちの現地での学びを推進します。情報センターは2016年度の開設に先立ち2015年1月に事務組織が再編され、S棟の完成に伴い新しい事務室に移転しました。国際センター設置については、国際センター設置準備事業としてスタートし、ハード(組織・場所等)とソフト(留学プログラムの充実や教員の交流等)の両面から具体案作りを進めています。

本学では、「NANZAN BULLETIN」「南山大学概要」「南山大学公式Webページ」において財政状況を公開し、透明性確保に努めています。今回は、2014年度決算および2015年度予算について、財務諸表をもとに説明させていただきます。

2014年度決算について

第1表は、資金収支計算書であり、本学における1年間の活動に伴う収入と支出の資金の記録です。収入の部の前年度繰越支払資金(33,293百万円)と、支出の部の次年度繰越支払資金(34,353百万円)の差額は1,060百万円であり、これが2014年度の諸活動による資金の増加額です。

収入の部では、学生生徒等納付金収入が35百万円増加しています。内訳では、授業料と施設設備費の合計が52百万円増加し、実験実習料が16百万円減少しています。実験実習料のうち短期留学プログラムが11百万円減少となっており、当初予定していた参加者数に達しなかったことが理由です。補助金収入は、予算額1,068百万円に対して13百万円(1.2%)の減少に留まりました。ただし、内訳は経常費補助金が27百万円減少、施設設備補助金が15百万円増加となっており、経常費補助金確保のための積極的な対策が今後の課題です。資産運用収入、雑収入が予算額に対して決算額が増加となりました。資産運用収入は経済情勢の回復傾向による有価証券等の運用収入増加により決算額が増加しました。

一方、支出面では人件費支出、教育研究経費支出、管理経費支出ともに予算額内で執行しました。特別な収支としては第1期工事の建物建設費用があり、借入金収入20億円と第2号基本金(その他の収入)からの30億円で、施設関係支出49億円を賄っています。

なお、例年南山学園の設立母体である神言修道会から、本学に勤務する神言修道会会員の人件費節約額として本学への財政支援がなされています。2014年度は総額19百万円の援助があり、パッヘ研究奨励金等の原資として充当しました。

第1表の資金収支計算書が、本学の資金にかかる収入および支出の顛末を表しているのに対し、第2表の消費収支計算書では、本学の経営状態が健全かどうかを示すための収支状況を表しています。帰属収入(負債とはならない収入13,218百万円)から基本金組入額(設備投資等に充当される額903百万円)を控除した額を消費収入と呼び(12,315百万円)、この消費収入と、自己資金の減少をもたらす消費支出(12,132百万円)との差額183百万円が、当年度消費収入超過額となりました。前年度繰越消費収入超過額3,761百万円と合せて、翌年度繰越消費収入超過額は3,944百万円となりました。

第3表の貸借対照表は、2015年3月31日現在における総資産、負債、自己資金(基本金+翌年度繰越消費収支差額)の状態を表わしています。資産の部では、第1期工事の建物建設に伴い、土地・建物・構築物などの固定資産は1,957百万円増加となりました。流動資産も1,054百万円増加となり、総資産(固定資産+流動資産)は3,011百万円増加となりました。他方、負債の部は建物建設のため2,000百万円借り入れたことにより1,925百万円増加、基本金の部は903百万円増加、翌年度繰越消費収入超過額は183百万円の増加、自己資金は1,086百万円の増加となりました。

2015年度予算について

本学における帰属収入の内訳は、2014年度決算では学生生徒等納付金79.5%、補助金8.0%となっており、学生生徒等納付金が帰属収入の大きな部分を占めています。この収入構造は2015年度予算においても同様ですが、今後も学生生徒等納付金増収のため学生数確保、および補助金・寄付金などの外部資金獲得のため更なる努力を続けていく所存です。一方、支出の部では人件費、教育研究経費、管理経費が主な項目ですが、教育研究経費比率が全国平均に比べて低いことが本学の課題となっています。理由は、教育研究経費を十分に活用していないことと、現存する建物の多くが1964年に山里町(現名古屋キャンパス)に移転した時の建物であるため減価償却額が低いことに起因しています。

2015年度は学長方針の最重要課題である「学部改組とキャンパス統合」「さらなる国際化の推進」「自主的学習を促す学習環境」を実現するための事業を実施します。

2015年度の主な事業計画は以下のとおりです。

  1. 学部改組とキャンパス統合事業
     2015年4月の理工学部移転に続き、2017年4月の総合政策学部移転に向けて名古屋キャンパスの整備が進んでいます。このキャンパス統合に合わせて、外国語学部改組、新学部・新学科の設置、さらに学科・コースの体制やカリキュラムの再検討など、具体的な検討を進めます。
  2. さらなる国際化の推進事業
     国際性強化のため、留学方法の拡充や手厚い留学支援体制の整備、国際科目群の質・量の充実、外国語を使用するインターンシップの推進、国内外のボランティア活動を通じた学習支援、国内外の大学・研究者との連携および協力体制の強化など、積極的に取り組みます。
  3. 自主的学習を促す学習環境
     今日の大学に求められている「学生の自主的学習を推進する学習環境」の整備に取り組みます。例えば、反転授業などアクティブラーニングの導入、自主的な共同学習の場としてのラーニング・コモンズの設置、学生に自己の学びを俯瞰させる学習ポートフォリオの導入など、具体的な検討を進めてまいります。

なお、2015年4月1日から学校法人会計基準が改正されたため予算書の名称および様式が変更されていることと、2015年度予算は3月に決定されている関係で、前年度繰越収支差額および前年度繰越支払資金が2014年度決算からの繰越額と一致していないことを申し添えさせていただきます。

本学では、私立大学としての公共性と説明責任を認識し、従来から財務改善に努めるとともに、財務状況を広く公表しており、引き続きこの方針を維持していく所存です。今後ともご理解、ご支援をお願いいたします。

(大学事務部長 沢口定雄)

第1表 2014年度 資金収支計算書(2014年4月1日から2015年3月31日まで) (単位:千円)
支出の部
科目 予算額 決算額
人件費支出
 (教員人件費)
 (職員人件費)
 (退職金)
教育研究経費支出
管理経費支出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施設関係支出
設備関係支出
資産運用支出
その他の支出
法人本部費配賦額
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
6,758,234
(4,816,632)
(1,623,564)
(318,038)
2,893,392
942,389
53,638
193,310
4,938,398
601,949
700,000
2,365,362
599,338
△ 265,361
33,800,374
6,663,385
(4,764,094)
(1,567,394)
(331,897)
2,742,059
907,939
53,636
193,310
4,900,512
590,243
708,707
2,340,928
599,305
△ 406,647
34,353,440
 
支出の部合計 53,581,023 53,646,817
 
収入の部
科目 予算額 決算額
学生生徒等納付金収入
 (授業料)
 (入学金)
 (実験実習料)
 (教育実習料)
 (施設設備費)
手数料収入
 (入学検定料)
 (その他の手数料)
寄付金収入
補助金収入
資産運用収入
資産売却収入
事業収入
雑収入
借入金収入
前受金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
10,473,033
(7,152,080)
(1,250,410)
(118,137)
(4,392)
(1,948,014)
801,504
(678,618)
(122,886)
211,334
1,068,121
142,323
30
209,409
259,681
2,000,000
2,461,709
5,455,856
△ 2,795,200
33,293,223
10,508,399
(7,194,405)
(1,250,410)
(101,594)
(3,759)
(1,958,231)
767,213
(656,534)
(110,679)
218,980
1,055,498
172,133
28
204,134
278,982
2,000,000
2,490,896
5,471,078
△ 2,813,747
33,293,223
収入の部合計 53,581,023 53,646,817
(注)予算額は補正予算額

第2表 2014年度 消費収支計算書(2014年4月1日から2015年3月31日まで) (単位:千円)
消費支出の部
科目 予算額 決算額
人件費
教育研究経費
 (内、減価償却額)
管理経費
 (内、減価償却額)
借入金等利息
資産処分差額
徴収不能引当金繰入額
法人本部費配賦額
6,749,714
3,858,394
(965,000)
1,060,489
(118,100)
53,638
99,464
9,790
581,300
6,665,516
3,701,203
(959,369)
1,023,235
(115,270)
53,636
97,481
9,789
581,267
 
消費支出の部合計 12,412,789 12,132,127
当年度消費収入
(△支出)超過額
△ 283,225 182,703
前年度繰越消費収入
(△支出)超過額
3,761,757 3,761,757
基本金取崩額 0 0
翌年度繰越消費収入
(△支出)超過額
3,478,532 3,944,460
(注)予算額は補正予算額
 
消費収入の部
科目 予算額 決算額
学生生徒等納付金
手数料
寄付金
補助金
資産運用収入
資産売却差額
事業収入
雑収入
10,473,033
801,504
212,334
1,068,121
142,323
1
209,409
262,121
10,508,399
767,213
222,397
1,055,498
172,133
1
204,134
288,335
帰属収入合計 13,168,846 13,218,110
基本金組入額合計 △ 1,039,282 △ 903,280
消費収入の部合計 12,129,564 12,314,830
(注)予算額は補正予算額

第3表 貸借対照表 (2015年3月31日現在) (単位:千円)
科目 2014年度末 2013年度末 増減
資産の部
固定資産
有形固定資産
   土地
   建物
   構築物
   教育研究用機器備品
   その他の機器備品
   図書
   車両
   建設仮勘定
その他の固定資産
   電話加入権
   施設利用権
   長期貸付金
   差入保証金
   ソフトウェア
   ソフトウェア仮勘定
   退職給与引当特定資産
   南山大学名古屋C施設設備拡充引当特定預金
   南山大学将来構想募金引当特定預金
   南山大学名古屋C・南山大学短期大学部施設設備整備資金
流動資産
  現金預金
  未収入金
  立替金
  前払金
  貯蔵品
34,952,542
32,127,689
4,140,595
20,413,541
698,290
606,416
7,961
6,180,126
1
80,759
2,824,853
6,301
4,539
167,609
0
164,988
55,620
140,000
50,000
8,707
2,227,089
34,738,427
34,353,440
311,507
3,454
66,670
3,356
32,996,015
27,859,612
3,581,485
14,965,444
468,740
336,235
9,876
6,182,931
1
2,314,900
5,136,403
6,301
2,371
204,331
0
150,730
0
140,000
50,000
0
4,582,670
33,683,993
33,293,223
326,705
4,023
56,858
3,184
1,956,527
4,268,077
559,110
5,448,097
229,550
270,181
△ 1,915
△ 2,805
0
△ 2,234,141
△ 2,311,550
0
2,168
△ 36,722
0
14,258
55,620
0
0
8,707
△2,355,581
1,054,434
1,060,217
△ 15,198
△ 569
9,812
172
資産の部合計 69,690,969 66,680,008 3,010,961
負債の部
固定負債
  長期借入金
  退職給与引当金
  長期預り金
  長期未払金
流動負債
  短期借入金
  未払金
  前受金
  預り金
7,250,553
4,532,990
2,266,856
242,623
208,084
3,522,391
193,310
384,865
2,490,896
453,320
5,471,785
2,726,300
2,264,725
237,623
243,137
3,376,181
193,310
239,185
2,493,951
449,735
1,778,768
1,806,690
2,131
5,000
△ 35,053
146,210
0
145,680
△ 3,055
3,585
負債の部合計 10,772,944 8,847,966 1,924,978
基本金の部
第1号基本金
第2号基本金
第3号基本金
第4号基本金
45,714,838
2,227,089
6,187,238
844,400
42,457,012
4,582,670
6,186,203
844,400
3,257,826
△2,355,581
1,035
0
基本金の部合計 54,973,565 54,070,285 903,280
消費収支差額の部
翌年度繰越消費収入(△支出)超過額 3,944,460 3,761,757 182,703
消費収支差額の部合計 3,944,460 3,761,757 182,703
負債の部、基本金の部、消費収支差額の部合計 69,690,969 66,680,008 3,010,961

第4表 財務比率
消費収支関連
比率 計算式 南山大学 他大学 評価
2012年度 2013年度 2014年度 2013年度
人件費比率
人件費依存率
教育研究経費比率
管理経費比率
借入金等利息比率
学生生徒等納付金比率
補助金比率
基本金組入率
減価償却費比率
人件費/帰属収入
人件費/学生納入金
教育研究経費/帰属収入
管理経費/帰属収入
借入金等利息/帰属収入
学生納入金/帰属収入
補助金/帰属収入
基本金組入額/帰属収入
減価償却額/消費支出
51.3%
66.7%
25.4%
6.0%
0.4%
76.8%
8.0%
9.2%
9.2%
53.0%
67.2%
26.7%
7.4%
0.4%
78.9%
8.1%
6.3%
9.1%
50.4%
63.4%
28.0%
7.7%
0.4%
79.5%
8.0%
6.8%
8.9%
51.5%
63.9%
31.3%
8.4%
0.2%
80.5%
8.0%
9.9%
11.5%









帰属収入に対する比率
比率 南山大学
(2014年度)
他大学文他複数学部
(2013年度)
人件費 教育研究経費 管理経費 その他の消費支出額 基本金組入額+消費収支差額 50.4%
28.0%
7.7%
5.6%
8.2%
51.5%
31.3%
8.4%
1.7%
7.2%


貸借対照表関連
比率 計算式 南山大学 他大学 評価
2013年度 2014年度 2013年度
自己資金構成比率
消費収支差額構成比率
流動比率(※)
減価償却比率
総負債比率
負債比率
自己資金/総資金
消費収支差額/総資金
流動資産/流動負債
減価償却累計額/減価償却資産取得価額
総負債/総資産
総負債/自己資金
86.7%
5.6%
816.8%
52.5%
13.3%
15.3%
84.5%
5.7%
810.6%
45.6%
15.5%
18.3%
87.4%
△12.2%
245.9%
48.0%
12.6%
14.4%





(注) 他大学の数値は、日本私立学校振興・共済事業団平成26年度版「今日の私学財政」より、消費収支関連については文他複数学部の大学部門の平均を、貸借対照表関連は文他複数学部を有する大学法人全体の平均をそれぞれ掲載した。
評価は、それぞれの大学の特殊性があり一概にはいえないが、一般的には「↑」は数値が高い方がよく、「↓」は数値が低い方がよく、「〜」はどちらともいえないとされている。
自己資金=基本金+消費収支差額 / 総資金=負債+基本金+消費収支差額 / 総負債=固定負債+流動負債
(※) 南山大学の流動比率は流動資産から第3号基本金額を差し引いた額を分子とした。

第5表 2015年度 資金収支予算書(2015年4月1日から2016年3月31日まで) (単位:千円)
支出の部
科目 予算額
人件費支出
 退職金支出
教育研究経費支出
管理経費支出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施設関係支出
設備関係支出
資産運用支出
その他の支出
予備費   
資金支出調整勘定
法人本部費配賦額
6,694,472
178,658
2,783,726
850,132
73,965
193,310
2,268,795
388,722
700,000
2,208,315
25,332
△ 267,689
511,998
当期支出合計
翌年度繰越支払資金
16,431,078
34,304,535
支出の部合計 50,735,613
 
収入の部
科目 予算額
学生生徒等納付金収入
手数料収入
寄付金収入
補助金収入
資産売却収入
付随事業・収益事業収入
受取利息・配当金収入
雑収入
借入金等収入
前受金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
10,201,778
762,216
186,046
1,059,113
30
210,230
75,232
170,468
0
2,472,678
4,413,413
△ 2,615,965
 
当期収入合計
前年度繰越支払資金
16,935,239
33,800,374
収入の部合計 50,735,613

第6表 2015年度 事業活動収支予算書(2015年4月1日から2016年3月31日まで) (単位:千円)
支出の部
科目 予算額
教育活動収支 事業活動支出 人件費
(退職給与引当金繰入額・退職金)
教育研究経費
 (減価償却額)
管理経費
 (減価償却額)
徴収不能額等
法人本部費配賦額
6,649,020
(133,206)
3,861,011
(1,077,283)
988,539
(138,407)
0
307,319
教育活動資金支出計 11,805,889
教育活動収支差額 741,948
教育活動外収支 事業活動支出 借入金等利息
その他の教育活動外支出
法人本部費配賦額
73,965
0
△ 4,935
教育活動外支出計 69,030
教育活動外収支差額 6,202
経常収支差額 748,150
特別収支 事業活動支出 資産処分差額
その他の特別支出
法人本部費配賦額
24,800
0
0
 
特別支出計 24,800
特別収支差額 18,228
予備費
法人本部費配賦額
基本金組入前当年度収支差額
基本金組入額合計
25,332
191,576
549,470
△1,254,673
当年度収支差額 △ 705,203
前年度繰越収支差額
基本金取崩額
翌年度繰越収支差額
3,478,532
0
2,773,329
(参考)
事業活動支出計 11,899,719
 
収入の部
科目 予算額
事業活動収入 学生生徒等納付金
手数料
寄付金
経常費等補助金
付随事業収入
雑収入
 施設設備利用料
 その他の雑収入
10,201,778
762,216
187,046
1,016,086
210,230
170,481
30,901
139,580
教育活動収入計 12,547,837
 
事業活動収入 受取利息・配当金
その他の教育活動外収入
75,232
0
 
教育活動外収入計 75,232
 
 
事業活動収入 資産売却差額
その他の特別収入
 施設設備寄付金
 施設設備補助金
1
43,027
0
43,027
特別収入計 43,028
 
 
事業活動収入計 12,666,097