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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン193号No.4
南山ブレティン193号
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INTERNATIONAL FRIENDSHIP

アメリカでの交換留学
  • 人文学部 人類文化学科4年 谷口 瑛
  • 留 学 先:University of Missouri-Columbia
    (アメリカ合衆国)
  • 留学種別:交換留学
  • 留学期間:2014年8月18日〜2015年5月15日
写真:谷口 瑛

文化人類学の本場であるアメリカで文化について学びたい。その気持ちから始まった留学生活は、学問のおもしろさだけでなく、人生のおもしろさを教えてくれました。大きく二つの学期からなる留学生活の前期では、専攻である文化人類学の授業で、文化の違いや共通点に対する基本的な考え方を体系的に学ぶことができました。それはそのまま世の中の格差に対する問題意識へとつながりました。しかし、前期を振り返った時、大学の勉強に関してはしっかりやりきったと言える一方、一つ大きな反省点がありました。それは、アメリカに着いたばかりの頃、授業についていくのに必死のあまり、友達付き合いや新しい人々との出会いを狭めてしまったことです。また、アメリカ人の学生と同じレベルで全てを理解することには、限界があるとも感じました。

そこで、私は後期に二つの目標を立てました。一つ目は、日本人としての視点を持っていることを強みに授業に参加することです。後期に履修した食べ物と社会の関係についての授業には、食文化に興味のある学生が多く参加していました。2月初めの週には節分に関する文化について紹介し、大豆と日本の文化の結びつきを知ってもらう機会を作ることができました。そして二つ目は、今までの友達付き合いを深めるとともに、さらに多くの人々との出会いを大切にすることです。アメリカだけでなく様々な国からきている留学生の友達と、寮のキッチンで料理を紹介しあったり、夜遅くまで将来の夢やお互いの文化について語りあったりしました。また、春休みには一週間、アトランタでのボランティア活動にグループで参加しました。高齢者やホームレス、南米からの移民といった人々との交流からは、豊かさとは何か、人として生きていく上で大切なものは何なのか、ということを深く考えさせられました。

多くの人との出会いを通して、私は丁寧に人と接することの大切さを感じました。英語がしっかりと話せることだけでなく、最終的には何を相手に伝え、どのような表情や態度で人と接するかが大切だと痛感しました。今日はどんなことをしたのか、将来は何になりたいのか。そして今まで聞いたことのない様々な人々の暮らし。日々友達と交わす何気ない会話の積み重ねが、お互いの信頼につながっていきます。また、おもしろいことがあったら心の底から笑いあったり、落ち込んでいるときには励ましあったり、それは英語であっても大きな心の支えとなりました。人との関わりを通して、例え言葉が違っても、心は通じ合うことができるということを肌で実感できたこと、一生の友達と呼べるような友達ができたことが、私にとって人生の上での大きな喜びとなっています。留学は終わりましたが、これからも周りの人々への感謝の気持ちを忘れることなく、毎日を大切に過ごしていきたいと思っています。そして私自身も、ミズーリで出会った友達のように、困っている人がいたらその人のそばにいてあげられる、喜んでいる人がいたら一緒にその喜びを分かちあうことのできる、思いやりのある人になりたいと思います。