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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン190号No.7
南山ブレティン190号
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私の研究

阿草 清滋 理工学部 ソフトウェア工学科 教授

ソフトウェア開発とコミュニケーション

阿草 清滋  あぐさ・きよし
理工学部 ソフトウェア工学科 教授


専攻分野は「ソフトウェア工学」
研究テーマは「ソフトウェアリポジトリ」、
「知的ソフトウェア開発環境」。

「計算機科学は記述の科学である。」と大学の恩師に教わりました。ソフトウェア開発に関する実践的な研究に従事するうちにその言葉が大きなものとなってきました。

計算機科学は数学と関連が深いとされていますが、数学は記号と記法を駆使する学問です。計算機科学とソフトウェア工学の関係は微妙です。ソフトウェア工学は計算機科学の分野に属さないとか、ソフトウェア工学はそもそも学問でないという意見がありますが、私はソフトウェア工学はソフトウェア開発・運用・保守を効率的に遂行するための理論、方法論、ツール等の研究を指すと考えて、それらの活動を計算機援用支援する研究を進めてきました。

ソフトウェア開発においては要件定義書、設計書、ソースコード、保守マニュアル等、多くの文書が作成されます。大規模なシステム開発においては多くの技術者が関わるので、その技術者間での確認事項が全て文書の形で記録されます。ソフトウェア工学での研究成果としての開発方法論は、それに基づく記述言語、その記述支援、言語処理系等がセットになっています。この記述は計算機処理対象という観点で計算機とのコミュニケーションであり、共同開発という観点で人とのコミュニケーションです。身近な例でいえば、ソースコードは計算機処理され実行されるという意味で計算機への指示であるとともに、それを保守する人への開発意図の伝達であり、伝言です。そのため、計算機との対話と人との対話をシームレスにつなぐにはどうすべきか、その記述法と管理法の研究を中心に行なっています。

図解:ソフトウェア開発とコミュニケーション