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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン188号No.8
南山ブレティン188号
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私のクラス

松田 京子 人文学部 日本文化学科 教授

「文化」の交流、接触、葛藤の歴史から学ぶ

松田 京子 まつだ・きょうこ
人文学部 日本文化学科 教授

専攻分野は「日本近現代史」、「文化交流史」。
研究テーマは「近代日本における異文化表象」、「植民地統治下の台湾先住民政策史」。
主な担当科目は「近現代日本とアジア」、「日本文化史」、「日本文化学演習」。

19世紀後半以降の「世界」は、さまざまな交通・通信手段の発達によって、それぞれの地域の経験が一段と強く相互に関連するようになったと言われています。もちろん日本も、その例外ではないと言えるでしょう。

私が担当している「近現代日本とアジア」では、19世紀末以降の台湾に焦点をあて、50年間におよぶ日本の統治が台湾にどのような影響を与えたのかを、特に「文化」という観点から考察しています。また「日本文化史B」では、近代期に日本から移民として、ハワイやアメリカなどに渡った人々の歴史を取り上げるとともに、逆に例えば主に1920年代以降、朝鮮半島から日本に渡り、日本社会の中で定住するようになった人々の歴史も取り上げ、「異文化」の中で生活する人々が周囲の人々と、どのように相互に影響し合い、交流や葛藤を経験していったのかという問題を考察しています。筆者著書『帝国の視線−博覧会と異文化表象−』また「日本文化史A」では、近代期に西洋諸国で力をもっていた社会進化論などの思潮が、当時の日本社会でどのように受容され、博覧会などのイベントを通じて大衆化していったのかを考察しています。

これらの授業では、しばしば受講生に感想や質問を授業時間内の小レポートとして書いてもらい、次の回の冒頭でユニークな意見を紹介し代表的な質問に答える時間を設けています。思いがけない観点からの質問や、多彩な感想に触れることで、受講生の皆さんから私も多くの刺激をもらっています。これらの授業を通じて、「異文化」交流の問題点や可能性について、さらに国際社会のなかで友好的な関係を築いていくために必要な歴史認識のあり方について、ともに考えていきたいと思っています。