南山大学
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南山ブレティン186号
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2012年度決算・2013年度予算について

 2012年度事業は、グランドデザインにおけるキーフレーズ「個の力を、世界の力に。」をふまえて、2011年度に引き続き国際化推進を最重要課題と位置づけて実施しました。
 国際化推進の拠点として、R棟(新校舎)に英語教育センター、ワールドプラザ、国際教育センターが移設され、新たにジャパンプラザもオープンし、「国際科目群」の運用開始、外国人留学生別科におけるサマープログラムの実施など、様々な取り組みが始まっています。また、500名収容のフラッテンホールも整備され、オープンキャンパス、父母の集いなどの行事や、各種講演会・研究会など、諸活動に利用されています。さらに2013年10月5日にR棟地下1階に人類学博物館新館がオープンします。
 省エネへの取り組みとして、大学内照明のLED化が検討され、2012年4月から外灯および一部建物内をLED化して検証を進めてきました。その検証結果に基づき、2013年度に省エネ対策として教室、研究室、事務室などにLED照明を積極的に利用することとしました。
 施設・設備面について、南山大学は1949年に設立された後、1964年4月に現在の名古屋キャンパスに移転して50年が経過しました。建物の老朽化や本学が置かれた社会的情勢を踏まえ、キャンパスのあり方(瀬戸キャンパス移転を含む)について具体的に検討を進めます。
 本学では、「NANZAN bulletin」「南山大学概要」「南山大学公式webページ」において財政状況を公開し、透明性確保に努めています。今回は、2012年度決算および2013年度予算について、財務諸表をもとに説明させていただきます。

2012年度決算について
【南山大学】
 第1表は、資金収支計算書であり、本学における1年間の活動に伴う収入と支出の資金の記録です。収入の部の前年度繰越支払資金(30,836百万円)と、支出の部の次年度繰越支払資金(31,950百万円)の差額は1,114百万円であり、これが2012年度の諸活動による資金の増加額です。
 収入のうち、学生納付金収入、手数料収入、補助金収入、事業収入が予算額に対して決算額が減少となりました。主な理由は、2012年4月入学者数が予算編成時に想定した入学者数に至らなかったことと、海外実習など各種実習の参加者が想定数より少なかったことにより、学生納付金収入は14百万円の減額となりました。受験者数については、2013年度入試から新たに「全学統一入試」方式を採用したことにより、2013年度入試(2012年度収入)は24,086名となり、2012年度入試(2011年度収入)の20,802名と比較すると3,284名増加となりました。補助金収入では「学生納付金と教育研究経費による調整基準の増減率」の変動により63百万円の減額となりました。
 資産売却差額、資産運用収入、雑収入が予算額に対して決算額が増加となりました。資産売却差額は、旧南山短期大学所属の土地の売却、資産運用収入は、経済情勢の回復傾向による有価証券等の運用収入増加により、それぞれ決算額が増加しました。
 一方、支出面では人件費支出、教育研究経費支出、管理経費支出ともに予算額内で執行しました。その中で、2013年度オープンに向けた人類学博物館リニューアル事業や国際化推進事業などを含め、可能な限り教育・研究環境の充実に努めました。なお、例年、南山学園の設立母体である神言修道会から、本学に勤務する神言修道会会員の人件費節約額として本学への財政支援がなされています。2012年度は総額49百万円の援助があり、パッヘ研究奨励金等の原資として充当しました。
 第1表の資金収支計算書が、本学の資金にかかる収入および支出の顛末を表しているのに対し、第2表の消費収支計算書では、本学の経営状態が健全かどうかを示すための収支状況を表しています。帰属収入(負債とはならない収入13,938百万円)から、基本金組入額(設備投資等に充当される額1,278百万円)を控除した残額を消費収入といい(12,659百万円)、この消費収入と、純資産の減少をもたらす消費支出(12,109百万円)との差額550百万円が、当年度消費収入超過額となりました。前年度繰越消費収入超過額2,980百万円と合せて、翌年度繰越消費収入超過額は3,530百万円となりました。
 第3表の貸借対照表は、2013年3月31日現在における総資産、負債、自己資金(基本金+翌年度繰越消費収支差額)の状態を表わしており、総資産=負債+自己資金(基本金+翌年度繰越消費収支差額)となります。資産の部では、有形固定資産が建物・構築物等の減価償却などにより163百万円減少、その他の固定資産が987百万円増加したことにより固定資産は824百万円増加しました。さらに現金預金等の増加により流動資産が1,244百万円増加しました。この結果、総資産は2,068百万円増加となりました。他方、負債が239百万円増加となりました。基本金が1,278百万円増加したことと、翌年度繰越消費収入超過額が550百万円増加したことにより、自己資金は1,282百万円増加となりました。これにより負債と自己資金の合計は2,068百万円の増加となりました。

2013年度予算について

【南山大学】
 2013年度予算において、学生納付金は前年度に引き続き据え置きとしました。本学においては帰属収入の79.7%が学生納付金であり、大幅な増収は望めないため、補助金・寄付金などの外部資金獲得のため更なる努力を続けていく所存です。2013年度は、2012年度からの継続事業である「人類学博物館リニューアル事業」や「国際化推進事業の充実」等に取り組みます。
 2013年度の主な事業計画は以下のとおりです。

1.人類学博物館リニューアル事業
 2013年10月にR棟地下にオープンします。新しい人類学博物館は、全ての人が好奇心を掻き立てるように、展示品を手に取り、間近に感じることができる「ユニバーサル・ミュージアム」を実現します。

2.南山大学国際化推進事業
 英語で講義する科目を体系化した「国際科目群」や外国人留学生別科サマープログラムをさらに充実させます。

3.学内環境整備事業
 名古屋キャンパスにおけるPC教室のPC整備、マルチメディア教室の機器整備、瀬戸キャンパスにおける語学教育システムの整備、教育研究情報ネットワークの整備、などの環境整備事業を順次進めていきます。

4.省エネ対策事業
 2012年4月に導入した外灯および一部建物内のLED化の検証結果に基づき、全学的に照明機器のLED化を進めます。


 本学では、私立大学としての公共性と説明責任を認識し、従来から財務改善に努めるとともに、財務状況を広く公表しており、引き続きこの方針を維持していく所存です。今後ともご理解、ご支援をお願いいたします。
(大学事務部長 沢口定雄)
南山大学
第1表 2012年度 資金収支計算書 (2012年4月1日から2013年3月31日まで) (単位:千円)
支出の部
科目 予算額 決算額
人件費支出
(教員人件費)
(職員人件費)
(退職金)
教育研究経費支出
管理経費支出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施設関係支出
設備関係支出
資産運用支出
その他の支出
法人本部費配賦額
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
7,214,237
(4,984,686)
(1,663,581)
(565,970)
2,743,525
750,784
60,387
96,780
538,171
186,708
1,050,000
2,297,315
519,630
△ 541,130
31,530,398
6,943,390
(4,775,337)
(1,568,213)
(599,840)
2,539,224
731,651
60,383
96,780
566,694
166,719
1,050,000
2,293,348
518,605
△ 551,898
31,950,842
 
支出の部合計 46,446,805 46,365,738
 
収入の部
科目 予算額 決算額
学生納付金収入
(授業料)
(入学金)
(実験実習料)
(教育実習料)
(施設設備費)
手数料収入
(入学検定料)
(その他の手数料)
寄付金収入
補助金収入
資産運用収入
資産売却収入
事業収入
雑収入
借入金収入
前受金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
10,725,143
(7,421,153)
(1,183,000)
(110,369)
(3,554)
(2,007,067)
823,429
(708,709)
(114,720)
246,135
1,179,146
72,536
30
212,279
452,363
0
2,353,271
2,339,839
△ 2,793,978
30,836,612
10,710,977
(7,416,553)
(1,183,010)
(101,689)
(3,531)
(2,006,194)
785,244
(670,074)
(115,170)
247,468
1,116,072
159,968
62,548
195,138
478,785
0
2,251,788
2,364,265
△ 2,843,127
30,836,612
収入の部合計 46,446,805 46,365,738
(注)予算額は補正予算額。

第2表 2012年度 消費収支計算書(2012年4月1日から2013年3月31日まで) (単位:千円)
消費支出の部
科目 予算額 決算額
人件費
教育研究経費
(内、減価償却額)
管理経費
(内、減価償却額)
借入金等利息
資産処分差額
徴収不能引当金繰入額
法人本部費配賦額
7,409,837
3,751,527
(1,008,000)
864,249
(113,450)
60,387
16,600
0
501,669
7,149,561
3,543,890
(1,004,550)
842,233
(111,119)
60,383
12,054
164
500,644
 
消費支出の部合計 12,604,269 12,108,929
当年度消費収入
(△支出)超過額
△5,807 550,949
前年度繰越消費収入
(△支出)超過額
2,979,716 2,979,716
基本金取崩額 0 0
翌年度繰越消費収入
(△支出)超過額
2,973,909 3,530,665
(注)予算額は補正予算額。
 
消費収入の部
科目 予算額 決算額
学生納付金
手数料
寄付金
補助金
資産運用収入
資産売却差額
事業収入
雑収入
10,725,143
823,429
423,001
1,179,146
72,536
1
212,279
469,279
10,710,977
785,244
425,401
1,116,072
159,968
46,829
195,138
498,470
帰属収入合計 13,904,814 13,938,099
基本金組入額合計 △1,306,352 △1,278,221
消費収入の部合計 12,598,462 12,659,878
(注)予算額は補正予算額。

第3表 貸借対照表 (2013年3月31日現在) (単位:千円)
科目 2012年度末 2011年度末 増減
資産の部
固定資産
有形固定資産
   土地
   建物
   構築物
   教育研究用機器備品
   その他の機器備品
   図書
   車両
   建設仮勘定
その他の固定資産
   電話加入権
   施設利用権
   長期貸付金
   差入保証金
   ソフトウェア
   退職給与引当特定資産
   南山大学名古屋C施設設備整備資金
   南山大学瀬戸C施設設備整備資金
   南山大学名古屋C施設設備拡充引当預金
流動資産
  現金預金
  未収入金
  立替金
  前払金
  貯蔵品
32,824,308
26,283,052
3,581,485
15,482,537
555,838
386,740
11,685
6,114,960
3,749
146,058
6,541,256
6,301
2,171
258,402
440
201,272
140,000
3,982,670
1,900,000
50,000
32,471,804
31,950,842
450,981
1,050
66,029
2,902
32,000,087
26,446,592
3,117,151
16,175,912
645,765
451,038
16,781
6,018,466
7,619
13,860
5,553,495
6,301
2,171
270,099
440
251,814
140,000
3,282,670
1,600,000
0
31,227,303
30,836,612
327,196
1,411
59,550
2,534
824,221
△ 163,540
464,334
△ 693,375
△ 89,927
△ 64,298
△ 5,096
96,494
△ 3,870
132,198
987,761
0
0
△ 11,697
0
△ 50,542
0
700,000
300,000
50,000
1,244,501
1,114,230
123,785
△ 361
6,479
368
資産の部合計 65,296,112 63,227,390 2,068,722
負債の部
固定負債
  長期借入金
  退職給与引当金
  長期預り金
  長期未払金
流動負債
  短期借入金
  未払金
  前受金
  預り金
5,420,550
2,919,610
1,996,093
233,480
271,367
3,096,612
193,610
228,663
2,251,788
422,551
5,156,707
3,113,220
1,806,639
229,167
7,681
3,120,903
96,780
219,437
2,393,346
411,340
263,843
△ 193,610
189,454
4,313
263,686
△ 24,291
96,830
9,226
△ 141,558
11,211
負債の部合計 8,517,162 8,277,610 239,552
基本金の部
第1号基本金
第2号基本金
第3号基本金
第4号基本金
40,336,622
5,882,670
6,184,593
844,400
40,059,654
4,882,670
6,183,340
844,400
276,968
1,000,000
1,253
0
基本金の部合計 53,248,285 51,970,064 1,278,221
消費収支差額の部
翌年度繰越消費収入(△支出)超過額 3,530,665 2,979,716 550,949
消費収支差額の部合計 3,530,665 2,979,716 550,949
負債の部、基本金の部、消費収支差額の部合計 65,296,112 63,227,390 2,068,722

第4表 財務比率
消費収支関連
比率 計算式 南山大学 他大学 評価
2010年度 2011年度 2012年度 2011年度
人件費比率
人件費依存率
教育研究経費比率
管理経費比率
借入金等利息比率
学生生徒等納付金比率
補助金比率
基本金組入率
減価償却費比率
人件費/帰属収入
人件費/学生納入金
教育研究経費/帰属収入
管理経費/帰属収入
借入金等利息/帰属収入
学生納入金/帰属収入
補助金/帰属収入
基本金組入額/帰属収入
減価償却額/消費支出
50.4%
63.7%
26.4%
6.9%
0.2%
79.2%
8.7%
14.9%
8.8%
50.8%
64.6%
26.3%
6.7%
0.4%
78.6%
8.8%
10.7%
8.6%
51.3%
66.7%
25.4%
6.0%
0.4%
76.8%
8.0%
9.2%
9.2%
52.9%
64.4%
30.9%
8.3%
0.3%
82.1%
8.2%
10.4%
11.1%









帰属収入に対する比率
比率 南山大学(2012年度) 他大学文他複数学部(2011年度)
人件費
教育研究経費
管理経費
その他の消費支出額
基本金組入額+消費収支差額
51.3%
25.4%
6.0%
4.1%
13.1%
52.9%
30.9%
8.3%
2.0%
5.8%

貸借対照表関連
比率 計算式 南山大学 他大学 評価
2011年度 2012年度 2011年度
自己資金構成比率
消費収支差額構成比率
流動比率(※)
減価償却比率
総負債比率
負債比率
自己資金/総資金
消費収支差額/総資金
流動資産/流動負債
減価償却累計額/減価償却資産取得価額
総負債/総資産
総負債/自己資金
87.0%
5.3%
813.4%
48.4%
13.0%
15.0%
87.0%
5.4%
848.9%
50.8%
13.0%
15.0%
86.9%
△10.5%
230.3%
46.1%
13.1%
15.1%





(※) 南山大学の流動比率は流動資産から第3号基本金額を差し引いた額を分子とした。
(注) 他大学の数値は、日本私立学校振興・共済事業団平成24年度版「今日の私学財政」より、消費収支関連については文他複数学部の大学部門の平均を、貸借対照表関連は文他複数学部を有する大学法人全体の平均をそれぞれ掲載した。評価は、それぞれの大学の特殊性があり一概にはいえないが、一般的には「↑」は数値が高い方がよく、「↓」は数値が低い方がよく、「〜」はどちらともいえないとされている。
自己資金=基本金+消費収支差額 総資金=負債+基本金+消費収支差額 総負債=固定負債+流動負債

第5表 2013年度 資金収支予算書 (2013年4月1日から2014年3月31日まで) (単位:千円)
支出の部
科目 予算額
人件費支出
(教員人件費)
(職員人件費)
(退職金)
教育研究経費支出
管理経費支出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施設関係支出
設備関係支出
資産運用支出
その他の支出
予備費   
法人本部費配賦額
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
7,004,556
(4,987,557)
(1,648,299)
(368,700)
2,692,348
793,393
57,458
193,610
155,821
226,161
1,000,000
2,150,050
26,870
530,436
△ 262,040
32,291,545
 
支出の部合計 46,860,208
 
収入の部
科目 予算額
学生納付金収入
(授業料)
(入学金)
(実験実習料)
(教育実習料)
(施設設備費)
手数料収入
(入学検定料)
(その他の手数料)
寄付金収入
補助金収入
資産運用収入
資産売却収入
事業収入
雑収入
借入金収入
前受金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
10,702,905
(7,393,724)
(1,184,110)
(119,245)
(4,949)
(2,000,877)
798,800
(684,320)
(114,480)
193,113
1,206,251
51,352
30
202,833
279,092
0
2,391,027
2,274,523
△ 2,770,116
31,530,398
収入の部合計 46,860,208

第6表 2013年度 消費収支予算書(2013年4月1日から2014年3月31日まで) (単位:千円)
消費支出の部
科目 予算額

人件費
教育研究経費
(内、減価償却額)
管理経費
(内、減価償却額)
借入金等利息
資産処分差額
徴収不能引当金繰入額
法人本部費配賦額
予備費

7,184,196
3,700,350
(1,008,000)
906,843
(113,450)
57,458
19,300
0
512,475
26,870
消費支出の部合計 12,407,492
当年度消費収入(△支出)超過額 △ 338,762
前年度繰越消費収入(△支出)超過額 2,973,909
基本金取崩額 0
翌年度繰越消費収入(△支出)
超過額
2,635,147
 
消費収入の部
科目 予算額
学生納付金
手数料
寄付金
補助金
資産運用収入
資産売却差額
事業収入
雑収入
10,702,905
798,800
194,113
1,206,251
51,352
1
202,833
279,130
帰属収入合計 13,435,385
基本金組入額合計 △ 1,366,655
消費収入の部合計 12,068,730