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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン185号No.7
南山ブレティン185号
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 私のクラス
 
憲法具体化法としての行政法
榊原 秀訓 法務研究科 法務専攻 教授 榊原 秀訓  さかきばら・ひでのり
法務研究科 法務専攻 教授


専攻分野は、「行政法」
長期研究テーマは、日本とイギリスの比較行政法研究、現代官僚制の法構造分析
主な担当科目は、行政法(法科大学院)、行政法総論(法学部)。

 行政法は、行政の「授権」と「統制」の法と言われます。国(省庁)や、都道府県・市町村という自治体に、法律によってどのような活動をするべきかを示すと同時に、それらがおかしな活動をしないように統制しようとしているわけです。
 かつて(といっても大昔)「憲法は変わっても、行政法は変わらない」ということが言われていました。それは、価値にかかわる憲法が変わっても、技術にかかわる行政法には影響がないという意味でした。もちろん、憲法が必ず良い方向に変わる保障はなく、怪しげな改憲の主張もあることを考えると、「憲法は変わっても、行政法は変わらない」と言うことにもそれなりの意味はありそうです。
 しかし、明治時代の大日本帝国憲法から現在の日本国憲法に変わり、民主主義のあり方や人権保障の重要性が大転換しているのに、行政の活動は変わらないなどと言っているわけにはいきません。そこで、現在では、憲法と行政法は一体のものとして、行政法は憲法の基本理念を具体化する法である、と説明されます。ただ、基本理念は同じでも、国によって具体化のあり方は異なることもあり、比較法研究の意義の一つもその異同を知るところにあります。私がイギリスに行くのも、サッカー観戦をしたいからではありません。「私のクラス」では、現行憲法における基本理念が行政法によってどのように具体化されているかを考えてもらいたいと思っています。
行政法総論の講義風景
行政法総論の講義風景
懸命にノートに書き込む学生達
懸命にノートに書き込む学生達