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南山ブレティン183号
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 私の研究
 政治学から見るアメリカ医療制度
山岸 敬和
 
山岸 敬和(やまぎし たかかず)外国語学部英米学科 准教授
やまぎし・たかかず
外国語学部英米学科 准教授

主な著書は、『War and Health Insurance Policy in Japan and the United States』 (Johns Hopkins University Press)、 『日米の社会保障とその背景』(共著)(大学教育出版)、『日米の医療』(共著)(大阪大学出版会)。
専門分野はアメリカ政治、比較公共政策、日米医療制度。
長期テーマは日米政治制度の発展

 アメリカで病院に行って最初に聞かれる質問は何だと思いますか?それは「医療保険に加入していますか?」です。そして「はい」と答えると、次の質問は「保険の種類は何ですか?」です。日本では大抵「いかがされましたか?」が最初の質問で、最後に「保険証を提出してくださいね」と言われると思います。このような違いは医療保険制度が異なることから生まれます。
  それではなぜ国によって異なった医療保険制度が存在するのでしょうか?それを政治学の枠組みによって分析しようというのが私の研究です。政治学というのは、簡単に言えば政府、利益団体、市民などがどのような権力関係にあるかということを勉強する学問です。
 私は、2011年8月から南山大学の研究留学制度でワシントンDCにあるジョージタウン大学に客員研究員として滞在しています。2012年は大統領選挙の年であり、その中で医療制度改革も大きな争点になりました。これまで政府関係者、シンクタンクや大学の研究者などへの聞き取り調査を行ないながら、アメリカ医療制度の過去と現在をどのように理解したらよいのかを勉強しています。
 医療制度というのは、一般国民の生き方、死に方、そして国全体の文化にも大きな影響を及ぼします。オバマ大統領の再選が決まった今、アメリカの医療制度改革がどのような方向に進んでいくのかが注目されます。そして日本人にとってはアメリカを鏡として日本の医療制度の将来についても考えていく作業が重要だと思います。

2010年3月に成立した医療制度改革法に対して最高裁が判決を下した日の様子(2012年6月28日)

2010年3月に成立した医療制度改革法に対して最高裁が判決を下した日の様子(2012年6月28日)

2011年に出版した日米の医療保険制度の歴史的発展を比較した著書会

2011年に出版した日米の医療保険制度の歴史的発展を比較した著書