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南山ブレティン182号
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2011年度決算・2012年度予算について

 2011年4月から、南山大学短期大学部がR棟(新校舎)を中心に教育・研究活動を開始した。同時に英語教育センター、ワールドプラザ、国際教育センターが移設され、新たにジャパンプラザもオープンし、国際化推進の拠点として、様々な取り組みが始まっている。また、500名収容のフラッテンホールも整備され、オープンキャンパス、父母の集いなどの式典や、各種講演会・研究会など、諸活動に利用されている。さらにR棟地下1階には2013年秋のリニューアルオープンに向けて、人類学博物館の基本・詳細設計が進行している。
 R棟建設に伴う学内整備として、キャリア支援室と保健室を移転した。キャリア支援室は、学生および企業人事担当者の利便性を考慮して第2研究室棟に移転した。手狭になっていた保健室はD棟に移転し、1階部分を事務室に、2階部分を学生相談室に改装した。名古屋キャンパスの学内ネットワーク整備(4年計画)については、2011年度から更新を開始した。瀬戸キャンパス開設(2000年4月)に伴い、学生数の関係から外部施設を利用して入学式・卒業式をおこなってきたが、2011年度から入学式・卒業式を2部制にすることにより学内体育館で開催した。
 省エネへの取り組みとして、大学内照明のLED化が検討され2012年4月から外灯および一部建物内をLED化して検証を進めている。LED化による効果が確認できれば、今後は省エネ対策の一方策として全学的にLED化が進むこととなる。
 旧南山短期大学の跡地整備については、校舎を取り壊しテニスコートとし、そのまま残した体育館とともに南山大学、南山高中校(男子部・女子部)の教育活動の場として供用を開始した。校舎取り壊しや図書の除籍等により基本金取崩額1,055百万円が発生した。瀬戸キャンパスにおいては、企業からの借用により運用してきた留学生施設「第1交流会館」の、土地・建物の全てを購入し、南山大学の資産とした。
 本学では、「NANZAN Bulletin」「南山大学概要」「南山大学公式webページ」において財政状況を公開し、透明性確保に努めている。今回は、2011年度決算および2012年度予算について、財務諸表をもとに説明させていただく。なお、2011年度決算および2012年度予算ともに、南山大学、南山大学短期大学部を合わせた計算書になっている。

2011年度決算について
【南山大学】
 第1表は、資金収支計算書であり、本学における1年間の活動に伴う収入と支出の資金の記録である。収入の部の前年度繰越支払資金(30,073百万円)と、支出の部の次年度繰越支払資金(31,178百万円)の差額は1,105百万円であり、これが2011年度の諸活動による資金の増加額である。
 収入のうち、決算額が予算額を上回っている主なものとしては、補助金収入、資産運用収入、雑収入がある。学生納付金収入は、授業料と施設設備費は増額となったものの、実験実習料と教育実習料が減額となったことにより、学生納付金収入は10百万円の減額となった。特に実験実習料が16百万円の減額となったが、これは参加者の減少のためである。学生納付金収入の基となる学生数は、2012年5月1日現在の在籍者数(短期大学部を除く)は9,835名と5年前の在籍者数9,833名に対してほぼ同数であった。入学検定料の基となる受験者数は、2012年度入試は20,882名(大学院および短期大学部も含む)で、5年前に比べ2,013名減(8.8%減)であった。今後も受験者増加に向けて全学を挙げて取り組む所存である。学生納付金収入に次いで大きな収入源である補助金収入は、9百万円の増額となった。理由は、2011年度から国庫補助金の補助項目が大きく見直されたためであり、例えば2010年度まで特別補助項目であった「大学院教育研究高度化支援メニュー」等いくつかの項目が一般補助項目に組み込まれ、それ以外の特別補助項目は全て廃止され、新たな項目が追加された。この見直しにより補助金収入全体では増額となった。今後も特別補助金獲得のために更なる努力を続ける。
 一方、支出面では人件費支出、教育研究経費支出、管理経費支出ともに予算額内で収めることができた。瀬戸キャンパス「第1交流会館」の土地・建物の購入や、旧南山短期大学の跡地整備などを含め、可能な限り教育・研究環境の充実に努めた。なお、例年、南山学園の設立母体である神言修道会から、本学に勤務する神言修道会会員の人件費節約額として本学への財政支援がなされている。2011年度は総額50百万円の援助があり、パッヘ研究奨励金等の原資として充当した。
 第1表の資金収支計算書が、本学の資金にかかる収入および支出の顛末を表しているのに対し、第2表の消費収支計算書では、本学の経営状態が健全かどうかを示すための収支状況を表す。帰属収入(負債とはならない収入13,879百万円)から、基本金組入額(設備投資等に充当される額1,491百万円)を控除した残額を消費収入といい(12,388百万円)、この消費収入と、純資産の減少をもたらす消費支出(12,597百万円)との差額は旧南山短期大学の校舎取り壊しおよび図書の処分など資産処分(資産処分差額512百万円)したうえで、209百万円の消費支出超過となった。また、旧南山短期大学の資産を処分したことによる基本金取崩額1,055百万円があったことにより、翌年度繰越消費収入超過額は846百万円増加することとなった。
 第3表の貸借対照表は、2012年3月31日現在における総資産、負債、自己資金(基本金+翌年度繰越消費収支差額)の状態を表わしており、総資産=負債+自己資金(基本金+翌年度繰越消費収支差額)となる。資産の部では、有形固定資産が旧南山短期大学の校舎取り壊しにより948百万円減少、その他の固定資産が1,037百万円増加したことにより固定資産は89百万円増加した。さらに現金預金の増加等により流動資産が1,146百万円増加した。この結果、総資産は1,235百万円増加となった。他方、負債が47百万円減少となった。基本金が436百万円増加したことと翌年度繰越消費収入超過額が846百万円増加したことにより、自己資金は1,282百万円増加となった。これにより負債と自己資金の合計は1,235百万円の増加となった。

2012年度予算について

【南山大学】
 2012年度予算において、学生納付金は前年度に引き続き据え置きとした。本学においては帰属収入の79.0%が学生納付金であり、大幅な増収は望めないため、学生納付金以外の外部資金の獲得のため更なる努力を続けていく。2012年度は、2011年度からの継続事業である「人類学博物館リニューアル事業」や「国際化推進事業の充実」等に取り組むこととなる。
 2012年度の主な事業計画は以下のとおりである。

1.人類学博物館リニューアル事業
 2013年秋にR棟地下にリニューアルオープンする。2011年度に基本・詳細設計を終え、2012年度は本格的に着工する。

2.南山大学国際化推進事業
 2012年度から、英語で講義する科目を体系化した「国際科目群」がスタートする。外国人留学生別科ではサマースクールや新カリキュラムが導入され国際交流推進を図る。

3.学内環境整備事業
 名古屋キャンパスおよび瀬戸キャンパスにおける空調機器・照明機器の交換、グラウンド整備、トイレ改修などの環境整備事業を順次進めていく。

4.省エネ対策事業
 2012年4月に導入した外灯および一部建物内のLED化の検証結果に基づき全学的に照明機器のLED化を検討する。


 本学では、私立大学としての公共性と説明責任を認識し、従来から財務改善に努めるとともに、財務状況を広く公表しており、引き続きこの方針を維持していく所存である。今後ともご理解、ご支援を賜りたい。
(大学事務部長 沢口定雄)
南山大学
第1表 2011年度 資金収支計算書 (2011年4月1日から2012年3月31日まで) (単位:千円)
支出の部
科目 予算額 決算額
人件費支出
(教員人件費)
(職員人件費)
(退職金)
教育研究経費支出
管理経費支出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施設関係支出
設備関係支出
資産運用支出
その他の支出
法人本部費配賦額
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金





7,214,425
(5,005,563)
(1,686,362)
(522,500)
2,903,277
842,195
60,597
30,000
448,315
230,749
1,000,000
2,280,651
416,407
△ 295,477
30,544,091





6,969,827
(4,843,635)
(1,605,264)
(520,928)
2,663,090
822,463
60,593
30,000
458,292
206,970
1,000,000
2,275,715
416,282
△ 282,235
31,178,657





支出の部合計 45,675,230 45,799,654
 
収入の部
科目 予算額 決算額
学生納付金収入
(授業料)
(入学金)
(実験実習料)
(教育実習料)
(施設設備費)
手数料収入
(入学検定料)
(その他の手数料)
寄付金収入
補助金収入
資産運用収入
資産売却収入
事業収入
雑収入
借入金収入
前受金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
10,922,147
(7,605,352)
(1,152,060)
(104,762)
(4,190)
(2,055,783)
746,952
(640,278)
(106,674)
229,014
1,207,124
92,579
25
205,557
331,040
0
2,353,081
2,260,704
△ 2,746,887
30,073,894
10,911,639
(7,610,316)
(1,152,060)
(87,882)
(4,164)
(2,057,217)
721,206
(605,907)
(115,299)
227,385
1,216,573
139,449
38
194,558
412,096
0
2,393,346
2,303,732
△ 2,794,262
30,073,894
収入の部合計 45,675,230 45,799,654
(注)予算額は補正予算額。

第2表 2011年度 消費収支計算書(2011年4月1日から2012年3月31日まで) (単位:千円)
消費支出の部
科目 予算額 決算額
人件費
教育研究経費
(内、減価償却額)
管理経費
(内、減価償却額)
借入金等利息
資産処分差額
徴収不能引当金繰入額
法人本部費配賦額


7,185,745
3,876,279
(973,000)
965,328
(123,000)
60,597
512,750
650
398,446
7,052,637
3,648,662
(985,700)
924,682
(102,035)
60,593
512,774
0
398,321
消費支出の部合計 12,999,795 12,597,669
当年度消費収入
(△支出)超過額
△741,931 △209,128
前年度繰越消費収入
(△支出)超過額
2,492,557 2,492,557
基本金取崩額 1,070,106 1,055,538
翌年度繰越消費収入
(△支出)超過額
2,820,732 3,338,967
 
消費収入の部
科目 予算額 決算額
学生納付金
手数料
寄付金
補助金
資産運用収入
資産売却差額
事業収入
雑収入
10,922,147
746,952
231,014
1,207,124
92,579
1
205,557
382,471
10,911,639
721,206
230,492
1,216,573
139,449
1
194,558
465,636
帰属収入合計 13,787,845 13,879,554
基本金組入額合計 △1,529,981 △1,491,013
消費収入の部合計 12,257,864 12,388,541
(注1)予算額は補正予算額。

第3表 貸借対照表 (2012年3月31日現在) (単位:千円)
科目 2011年度末 2010年度末 増減
資産の部
固定資産
 有形固定資産
  土地
  建物
  構築物
  教育研究用機器備品
  その他の機器備品
  図書
  車両
  建設仮勘定
 その他の固定資産
  電話加入権
  施設利用権
  長期貸付金
  差入保証金
  ソフトウェア
  退職給与引当特定資産
  南山大学名古屋C施設設備整備資金
  南山大学瀬戸C施設設備整備資金
  ソフトウェア仮勘定
流動資産
  現金預金
  未収入金
  立替金
  前払金
  貯蔵品

31,861,497
26,308,002
2,990,031
16,175,913
634,294
451,038
16,781
6,018,466
7,619
13,860
5,553,495
6,301
2,171
270,099
440
251,814
140,000
3,282,670
1,600,000
0
31,569,348
31,178,657
327,196
1,411
59,550
2,534

31,772,547
27,256,134
2,876,566
16,991,968
700,672
521,716
20,428
6,129,790
14,994
0
4,516,413
6,301
2,171
259,059
8,390
1,792
140,000
2,582,670
1,300,000
216,030
30,423,651
30,073,894
278,420
428
68,281
2,628

88,950
△ 948,132
113,465
△ 816,055
△ 66,378
△ 70,678
△ 3,647
△ 111,324
△ 7,375
13,860
1,037,082
0
0
11,040
△ 7,950
250,022
0
700,000
300,000
△ 216,030
1,145,697
1,104,763
48,776
983
△ 8,731
△ 94

資産の部合計 63,430,845 62,196,198 1,234,647
負債の部
固定負債
 長期借入金
 退職給与引当金
 長期預り金
 長期未払金
流動負債
 短期借入金
 未払金
 前受金
 預り金
5,156,707
3,113,220
1,806,639
229,167
7,681
3,120,902
96,780
219,436
2,393,346
411,340
5,230,223
3,210,000
1,770,850
236,270
13,103
3,094,624
30,000
219,573
2,468,166
376,885
△ 73,516
△ 96,780
35,789
△ 7,103
△ 5,422
26,278
66,780
△ 137
△ 74,820
34,455
負債の部合計 8,277,609 8,324,847 △ 47,238
基本金の部
第1号基本金
第2号基本金
第3号基本金
第4号基本金
39,903,859
4,882,670
6,183,340
844,400
40,497,437
3,882,670
6,170,687
828,000
△ 593,578
1,000,000
12,653
16,400
基本金の部合計 51,814,269 51,378,794 435,475
消費収支差額の部
翌年度繰越消費収入(△支出)超過額 3,338,967 2,492,557 846,410
消費収支差額の部合計 3,338,967 2,492,557 846,410
負債の部、基本金の部、消費収支差額の部合計 63,430,845 62,196,198 1,234,647

第4表 財務比率
消費収支関連
比率 計算式 南山大学 他大学 評価
2009年度 2010年度 2011年度 2010年度
人件費比率
人件費依存率
教育研究経費比率
管理経費比率
借入金等利息比率
学生生徒等納付金比率
補助金比率
基本金組入率
減価償却費比率
人件費/帰属収入
人件費/学生納入金
教育研究経費/帰属収入
管理経費/帰属収入
借入金等利息/帰属収入
学生納入金/帰属収入
補助金/帰属収入
基本金組入額/帰属収入
減価償却額/消費支出
49.3%
63.2%
26.1%
6.7%
0.1%
77.9%
8.9%
7.7%
8.3%
50.4%
63.7%
26.4%
6.9%
0.2%
79.2%
8.7%
14.9%
8.8%
50.8%
64.6%
26.3%
6.7%
0.4%
78.6%
8.8%
10.7%
8.6%
52.8%
64.1%
30.9%
8.2%
0.3%
82.4%
8.3%
10.3%
11.2%









帰属収入に対する比率
比率 南山大学(2011年度) 他大学文他複数学部(2010年度)
人件費
教育研究経費
管理経費
その他の消費支出額
基本金組入額+消費収支差額
50.8%
26.3%
6.7%
7.0%
9.2%
52.8%
30.9%
8.2%
2.1%
6.0%

貸借対照表関連
比率 計算式 南山大学 他大学 評価
2010年度 2011年度 2010年度
自己資金構成比率
消費収支差額構成比率
流動比率(※)
減価償却比率
総負債比率
負債比率
自己資金/総資金
消費収支差額/総資金
流動資産/流動負債
減価償却累計額/減価償却資産取得価額
総負債/総資産
総負債/自己資金
86.6%
4.0%
783.7%
47.0%
13.4%
15.5%
87.0%
5.3%
813.4%
48.4%
13.0%
15.0%
87.2%
△9.3%
236.6%
45.0%
12.8%
14.7%





(※) 南山大学の流動比率は流動資産から第3号基本金額を差し引いた額を分子とした。
(注) 他大学の数値は、日本私立学校振興・共済事業団平成23年度版「今日の私学財政」より、消費収支関連については文他複数学部の大学部門の平均を、貸借対照表関連は文他複数学部を有する大学法人全体の平均をそれぞれ掲載した。評価は、それぞれの大学の特殊性があり一概にはいえないが、一般的には「↑」は数値が高い方がよく、「↓」は数値が低い方がよく、「〜」はどちらともいえないとされている。
自己資金=基本金+消費収支差額 総資金=負債+基本金+消費収支差額 総負債=固定負債+流動負債

第5表 2012年度 資金収支予算書 (2012年4月1日から2013年3月31日まで) (単位:千円)
支出の部
科目 予算額

人件費支出
(教員人件費)
(職員人件費)
(退職金)
教育研究経費支出
管理経費支出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施設関係支出
設備関係支出
資産運用支出
その他の支出
予備費   
法人本部費配賦額
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金




7,198,415
(5,007,436)
(1,696,979)
(494,000)
2,767,920
754,345
60,399
96,780
241,332
231,199
1,000,000
2,125,376
27,277
512,052
△ 290,201
31,153,556




支出の部合計 45,878,450
 
収入の部
科目 予算額
学生納付金収入
(授業料)
(入学金)
(実験実習料)
(教育実習料)
(施設設備費)
手数料収入
(入学検定料)
(その他の手数料)
寄付金収入
補助金収入
資産運用収入
資産売却収入
事業収入
雑収入
借入金収入
前受金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
10,771,858
(7,485,876)
(1,152,120)
(115,717)
(4,819)
(2,013,326)
818,378
(708,920)
(109,458)
198,690
1,179,614
59,221
30
207,468
377,375
0
2,351,748
2,123,780
△ 2,753,803
30,544,091
収入の部合計 45,878,450

第6表 2012年度 消費収支予算書(2012年4月1日から2013年3月31日まで) (単位:千円)
消費支出の部
科目 予算額

人件費
教育研究経費
(内、減価償却額)
管理経費
(内、減価償却額)
借入金等利息
資産処分差額
徴収不能引当金繰入額・徴収不能額
法人本部費配賦額
予備費

7,440,985
3,683,070
(915,150)
867,810
(113,450)
60,399
28,000
0
494,091
27,277
消費支出の部合計 12,601,632
当年度消費収入(△支出)超過額 △ 312,147
前年度繰越消費収入(△支出)超過額 2,820,732
基本金取崩額 0
翌年度繰越消費収入(△支出)
超過額
2,508,585
 
消費収入の部
科目 予算額
学生納付金
手数料
寄付金
補助金
資産運用収入
資産売却差額
事業収入
雑収入
10,771,858
818,378
199,690
1,179,614
59,221
1
207,468
402,555
帰属収入合計 13,638,785
基本金組入額合計 △ 1,349,300
消費収入の部合計 12,289,485