異なる信仰、カーストの人々が
共存するインドで多様性社会を体感。
多様なカーストが共存するヴァディパッティ村では、学生たちは自分たちの足で情報を集め、調査研究を進めます。調査内容は、カースト、宗教、教育、食事、祭り、装飾品、結婚などさまざま。引率するサガヤラージ先生は、次のように語ります。「人類学においては現場こそが学びの場。学術書や文献といった別の人の視点や価値観のフィルターを通さない、現地の『生の情報』を集め、独自の視点から研究を進めることが重要です。とはいえ調査は困難の連続。時間に大らかな現地学生との共同作業、交通や情報手段の不便さなどは日本人には不自由に感じられますが、現地の人にとっては当たり前のこと。それを含めて、現地の文化や社会を丸ごと受け入れる寛容さを養うことも多様性社会を学ぶ意義のひとつです。同時に、とても親切で温かな現地の人々との交流を通して、生きる意味や人生の価値観を見つめ直す学生も少なくありません。フィールドワークの目的は、研究テーマを入り口に、現地に生きる人々の本質を理解すること。それは結局、自分という人間や生き方を見つめることに繋がるのです。」