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南山ブレティン179号
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特集 南山大学法科大学院の法曹教育
ごあいさつ

法務研究科長 丸山雅夫

 南山大学法科大学院は、南山大学の教育モットーである 「人間の尊厳のために」にもとづいて設置され、確固とした倫理観と人権感覚を涵養するとともに、高度な専門知識と技量を習得させ、社会に貢献できる有為な法曹人を育成することを目的にしています。南山大学法科大学院は、高い意識と強い志を持って法曹人になろうとする人に対して、広く門戸を開放し、勉学を支援しています。次代を担う法曹の育成に、これからも積極的に取り組んでまいります。

2011年度 新司法試験結果

 2011年度新司法試験では、「21名」の合格者を送り出し、合格率も全国平均を超えている。

高い学習効果を保証する南山大学大学院法務研究科のカリキュラム

法務研究科座談会

 2011年度新司法試験に合格した本学法務研究科修了生と法務研究科長による座談会を開催した(法科大学院棟模擬法廷教室にて)。

南山大学大学院法務研究科の特色を教えてください。

丸山 大学の教育モットーである「人間の尊厳のために」という名称がついた法と人間の尊厳を多角的に検討する「人間の尊厳科目群」をはじめ、カリキュラムなどの制度設計がきちんとなされ、機能していることが大きな特色として挙げられると思います。

村越 丸山先生と同意見です。「人間の尊厳」を重んじることは法曹界では不可欠であり、カリキュラムに組み込まれていることにより、おのずと「人間の尊厳」という観点を大切にするようになりました。

北川 「法務エクスターンシップ」の委嘱先が豊富かつ充実しているというのも大きな特色ではないでしょうか。私は「法務エクスターンシップ」を利用し、実際に法律事務所の仕事をお手伝いさせていただき、その中で弁護士としての姿勢、考え方等を大いに学ぶことができました。「法務エクスターンシップ」の経験を通じて、法曹界で生きていきたいという想いはより一層強くなり、また自分が何のために今、勉強しているのかということを再確認することができました。

村越 実務家教員の熱心さと、アドバイザー制の充実も特色のひとつでしょう。新司法試験の勉強中など、若手弁護士であるアドバイザーの先生によく質問に行きました。法務研究科の先生方は、非常に熱心にご指導いただけるので、その期待に応えなくてはという気持ちも生まれました。

北川 たしかに私もアドバイザーの先生には大変お世話になりました。また、専任教員による指導教員制も、勉学面のみならず生活上の様々な相談に個別に応じていただき、非常に助けられました。

法律を勉強する上で、苦労した点について教えてください。

村越 私はもともと読書が好きなので、六法全書などを日々読み込むことについて辛いと感じたことはありません。ただ、勉強している中で、現在の社会状況、とりわけ新司法試験に合格し、司法修習を終えた後の進路などについて不安になることはありました。

北川 新司法試験に向けて日夜勉強している時は落ち込むこともありました。しかし、そのような時は同じ法科大学院棟で学ぶ仲間と叱咤激励し合うことで乗り越えることができたように思います。仲間であると同時にライバルであり、彼らと切磋琢磨し、勉学に励めたことは今後、法曹界で働いていく上での糧となると確信しています。

法律を勉強することの魅力、醍醐味などを教えてください。

北川 法律の世界は、「答えが幾つもあり、そのプロセスや理論づけも幾通りもある」ということが魅力であり、醍醐味であると思います。刑法の講義の中で、自分のわからないところの位置づけがわかった時に、平面的なものが立体的に見えてきたような感じがして、法律を学んできて良かったと思いました。

村越 民法の実務的な講義の中で、難しい法律用語を自分の言葉に変換して考え、実際に変換できた時が理解できた時であると気付きました。その喜びが勉強の支えであり、法律を勉強する上での魅力であると思います。また、多角的に法律を使って理論づけを考えていくのが面白いです。

丸山 法律の勉強は「木を見て、森を見ず」になりがちですが、ひとつの事象に対して、俯瞰的に全体像を見られるようになったら面白くなります。法律というものはいわゆるひとつの「答え」があるわけではなく、適切といわれているもののその「適切さ」の種類も様々で幅も広い。そのことに気付いた時に、おのずと道が拓けてきます。

これからの人生設計、目標を教えてください。

村越 まずは司法修習において、しっかりと学び、将来は特定の専門分野でスペシャリストといわれる弁護士になりたいです。

北川 私も同じく司法修習を受け、その後に控えている最終試験合格を目指して再び勉強と実習の日々です。将来は、昔からの夢である少年事件を扱う弁護士になれたらと思っています。

丸山 村越さん、北川さんをはじめ南山大学大学院法務研究科を修了した方々には、広い意味での「社会正義を実現する法曹人」になっていただきたいと思います。

南山大学連続講座
「大学で、未来の自分を探してみよう!」裁判員を体験しよう!

今年度の連続講座
「裁判員を体験しよう!」の様子

 小学生が南山大学の先生や学生と一緒に学ぶ楽しい体験型の講座、南山大学連続講座「大学で、未来の自分を探してみよう!」(全6回)が昨年度(2010年度)から開催されている。その中の「裁判員を体験しよう!」は、大学内の模擬法廷教室にて法務研究科生のアドバイスのもと実際に小学生に裁判員、弁護士、検察官などを体験してもらうという企画。この講座をきっかけに、法律に興味を持ち、ひいては社会正義を実現する法曹人を目指す少年少女が出てくることを願っています!!