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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン177号No.6
南山ブレティン177号
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 私の研究
 Gerard Manley Hopkinsの詩における表現の研究
  山田 泰広
 
山田 泰広 教授
やまだ・やすひろ
短期大学部長
英語科教授
専攻分野は「イギリス文学・イギリス文化研究」。
長期研究テーマは「Gerard Manley Hopkinsの詩法」。
短期研究テーマは「TVCMにおける表現」。
主な担当科目は「Reading T」

 19世紀イギリスの詩人G.M.Hopkinsの詩に出会ったのは大学3年生の頃で、ある作品の一部が文学史の本に紹介されていたのですが、畳み掛けるような表現の特異さに圧倒された記憶があります。その時から、カトリックの司祭であり、教育者でもあったHopkinsとの長い付き合いが始まりました。
 その最大の魅力は独特の表現にあると思います。よって、その表現がどのような芸術観、言語観に基づくのかを解明するのが研究の中心となってきました。例えば、20世紀思想界に大きな影響を与えた言語学者RomanJa-kobsonと若き日のHopkinsがともに詩的表現の特徴を平行性の原理に求めたことについて論じたり、ある作品の推敲過程をたどって、推敲が必要とされた理由を検討することでHopkinsが詩を作る方法や拠って立つ原理の解明を試みたり、いくつかの詩で話し手が神に向かって命令文で話しかける場面に注目して、その表現が形式上は2人称への意思の伝達を目的としているようでありながら、第一の目的は鑑賞者に表現自体の味わいを提供することにあることを明らかにしたりしました。
 私の専門はHopkinsの詩の研究ですが、そこから様々な表現領域に興味が広がりました。例えば、英米の伝承童謡やTVCMについても表現研究の視点で見ると面白い研究テーマとなります。どのような表現領域であれ、その目的を正しく理解して、目的達成のためにどのような工夫がされているかという視点で接すれば、コミュニケーション教育に役立つと思って研究をしています。