中矢ゼミには、20年続いている『スバル』という名の機関誌がある。今年発行された『スバル』第20号を見ると、私の巻頭言に続いて、3年生の1年間のゼミ活動が紹介されている。5月のゼミ・コンパとレクリエーションから始まって、9月の夏合宿、11月の交換討論会、1月の新年会、3月末の春合宿、といった年間行事が続く。
通常の授業では、春学期は、内閣府から出された「経済財政改革2008」や竹中平蔵氏の『戦う経済学』などの教材を用いて、ゼミナール形式の発表や討論を行った。また月に1度、私が指定した本を読み書評を書くことで、文章力の強化も図った。秋学期は、11月の交換討論会を成功させるため、学生が主体的に行動する。名古屋大学の学生と相談して、討論のテーマなどを選定し、それらを実行に移す。パワーポイントでのプレゼンを成功させるために、用意周到に準備する。すべては学生が行い、私はただ見ているだけである。
その合間を縫って、私は学生一人ひとりと面談する。彼らには自分は何が得意か、将来どういうことをやりたいかを尋ねる。9月の夏合宿で4年生の就職体験報告を聞いているので、皆心構えは出来ている。11月の交換討論会が終わったら、就職戦線に突入である。『スバル』には先輩の連絡先が書いてあり、学生はそれを使って就職活動を行う。結果は、いつも私が驚くほど良好である。
『スバル』には、在学生だけでなく、卒業生からのエッセイも掲載する。毎年10篇ほどのエッセイが集まる。もちろん、4年生が書いた卒論の概要も掲載する。彼らの卒論は、私の研究室の書棚に置いてあり、3年生はいつでも借りて読める。私は卒論を11月末までに仕上げるように指導し、私のチェックが済んだ卒論は、12月から教務課に提出される。1月の新年会には、在学生に加えて、卒業生も参加する。今年は第1期生も2人参加して、大盛況であった。この光景が『スバル』の表紙を彩る。中矢ゼミになくてはならないのが、この機関誌『スバル』である。 |