南山大学
JapaneseEnglish
南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン167号No.1
南山ブレティン167号
1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 
 
南山大学のクリスマス(生誕の家と降誕祭)
 カトリック修道会「神言会」を設立母体にもつ南山大学では、毎年クリスマスの時期が近づくとキャンパス内に生誕の家(馬小屋)が建つとともに、12月には学生の有志団体主催の降誕祭が開催される。街中のクリスマスの雰囲気とは違った南山大学の伝統的なクリスマスについて紹介しよう。

降誕祭
  クリスマスの時期が近づくと名古屋、瀬戸両キャンパスに質素なひとつの小屋(馬小屋)が建つ。これはイエス・キリストの生誕の家であり、欧米ではクリスマスを祝う飾りとして一般的に知られているものだ。この馬小屋を飾る歴史はとても古く、聖書の「あなたがたは、布に包まって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるだろう」というイエス・キリスト誕生の一節に由来する。
 名古屋キャンパスではメインストリート沿いに毎年、馬小屋が飾られているが、今年度装いも新たに建て替えられることになった。新しい馬小屋の大きさはこれまでの約1.5倍、中に飾られる人形は海外からの輸入品で今後3年をかけてすべてが揃えられる予定だ。これまで見たことがなかったという人も、ぜひ新しい馬小屋の前で足を止め、クリスマスの歴史の一端に触れてみてはいかがだろうか。

生誕の家(馬小屋)
 さて、生誕の家(馬小屋)と合わせて南山大学のクリスマスの風物詩となっているのが降誕祭である。
 この降誕祭は、学生の有志団体「降誕祭実行委員会」のメンバーが中心となって進めるクリスマスイベントであり、企画から運営までのすべてを学生が行う。
 そもそも降誕祭が始まったのは今から19年前、学生たちの声がきっかけだった。当時本学では小グループの学生によるクリスマス会だけが開催されていた。このため学生たちの間で、学生・教職員が全学的に参加できるクリスマス会を開催したいという声が起き、降誕祭が企画された。今から考えるとカトリック大学である南山大学においては必然的なことだったのかもしれない。しかし、この伝統行事がこれまで継続して実施されているのには、カトリック大学というよりもむしろ、学生たちが自分たちの手で作り上げていることにその要因があるだろう。現に今年の学生スタッフ55名の中にはカトリック信者は1人もいない。全員南山大学に入学して初めて降誕祭に出会い実行委員として活動している。
 今年度実行委員長を務めた奥村聡さん(法学部法律学科3年)も2年前に初めて降誕祭に参加し、あらためてカトリック大学の学生であることを意識したという。それまでクリスマスと言えば、クリスマスツリーにサンタクロースというイメージを持っていたが、降誕祭に参加しカトリックの荘厳な部分に触れたことで、それまでとは違ったイメージを抱くようになったそうだ。
 今年の降誕祭も、降誕祭実行委員会の主催により一部でミサ、二部でパーティーが開催された。ミサは神言神学院大聖堂においてカルマノ南山大学長、マルクス南山学園理事長、カバラル宗教教育委員会委員長の司式のもと執り行われ、降誕祭実行委員会委員長、体育会執行委員会委員長、文化会執行委員会委員長、大学祭運営委員会委員長による感謝の祈り、管弦楽団による演奏、コールス・ユビラーテによる合唱、参加者全員によるキャンドルサービスなどが、厳かな雰囲気の中で行われた。
  一部が終わると、降誕祭実行委員会委員長の奥村さんを先頭に、神言神学院から隊列をなしてメインストリートの馬小屋に向かい、馬小屋の祝別式が行われた。祝別式は新しく建物を建てた際などに行われる儀式で、新しい馬小屋の誕生に際し、神をたたえ神の恩恵を授かるように祈りが捧げられた。
  二部では、立食パーティーを中心としたクリスマス会が実施され、降誕祭実行委員1年生によるハンドベルの演奏やクリスマスプレゼント抽選会、野外宗教劇部員によるオリジナルの降誕劇、南山大学スコラ・カントールムによる合唱、参加者全員によるキャンドルサービスなどで盛り上がった。
  降誕祭実行委員のメンバーは、秋学期が始まる9月頃から企画を立案し、11月の合宿においてポス ターや立看板、進行表、プログラムの制作のほか、パーティーで披露するハンドベルの練習をするなどして準備を進めてきた。彼らはこの降誕祭をサークル活動のひとつとして、やるからにはより良いイベントにしたい、より多くの人に一緒に楽しんでもらいたいという思いのもと活動してきた。その成果は実行委員会のメンバーである学生たちが一番感じていることだろう。今年の降誕祭は終了したが、来年もまた新たな学生が加わり実施される予定である。来年の降誕祭 にも期待したい。