2007年から2011年までの5年間、南山大学が主催幹事校として開催する「名古屋アメリカ研究夏期セミナー(Nagoya American Studies Summer Seminars: 通称NASSS)」も今年で2年目を迎えた。7月25日から29日までの5日間、「多様な視線からのアメリカ研究−ジェンダーと比較研究( ”American Studies from Various Perspectives : Genderand Comparative Approaches”)」を本年の年次テーマに、南山大学名古屋キャンパスと南山学園研修センターにおいて開催する。
NASSSは敗戦直後の1950年、日米関係の修復という国家的事業として開催された東京大学・スタンフォード大学の共同セミナーの系譜を引き継ぐ伝統ある夏期セミナーである。この間、我が国におけるアメリカ研究の水準もあがり、米国留学が一般化し、日米および他のアジア・太平洋諸国からも一流の研究者を交え問題の共有化と課題解決のための双方向の討論が行われてきた。戦後60年を経た現在、アメリカ研究を取り巻く環境は大きく変化し、よりグローバル化が進展するなかで、新たな地球社会(グローバル・ソサイエティ)の時代において真に共有すべき倫理の構築への取り組みが期待されている。
そこで、今年も昨年同様、年次テーマの専門家である海外招聘研究者による特別講演会を皮切りに、社会科学、政治・国際関係、文学文化の3部門に分かれてディスカッションを行う「専門家会議」、将来の国際関係の中軸を担うべき若手研究者の育成が重要視される中、日米のみならず、他のアジア・太平洋諸国からも大学院生の参加を募る「国際大学院生セミナー」の開催が予定されている。これらは国境を越えた研究者相互の人的交流の基盤作りに貢献するだけでなく、市民参加レベルの国際理解の促進など地元社会への貢献をも目指すものである。今年はプレイベントとして特別講演会が同時通訳付きで一般公開される。
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