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南山大学ホーム日本語トップ総合案内南山ブレティン165号No.8
南山ブレティン165号
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 私のクラス
 「現実の実感」を通じて政策を考える
久村 恵子
 



久村 恵子 准教授
くむら・けいこ
総合政策学部 総合政策学科
准教授
専攻分野は「組織行動論・組織心理学」。
長期研究テーマは「経営組織におけるメンタリングの制度的活用と効果評価」。
主な著書は「キャリア発達の心理学」(共著、川島書店、2002年)など。
担当科目は「産業心理学」「総合政策論II(組織行動論)」など。

 私は「産業心理学」などの講義科目と共に、1年次から4年次までの演習科目も担当しており、今回はこの演習科目について紹介します。
 まず1年次対象の「基礎演習」では、アカデミックリテラシー(大学での勉強方法やレポートの書き方など)の習得を目的に、大学生活へのスムーズな移行ができるよう心掛けて授業を実施しています。次に、2年次対象の「政策演習」担当クラスでは「派遣社員で働くことは得か、損か」「若年層早期離職を防ぐ採用方法とは」など「雇用」をテーマにしてディベートやケーススタディを行い、政策策定に必要な基礎的知識やスキルの習得を目指した授業を行っています。そして、一般的に「ゼミ」と呼ばれる3・4年次対象の「総合政策プロジェクト研究」へと繋がります。
 担当ゼミでは、人々が就労生活(=キャリア)において直面する様々な問題を取り上げ、組織行動論を軸として、時に社会学、経営学、法学などの知見も取り入れながら「個人と組織との新しい関わり方」を模索します。3年次春学期には、文献講読と実社会で活用されている心理測定尺度の実習を通じてキャリアに関する学術的知識を学びます。秋学期にはグループ研究を通じて、キャリアをめぐる身近な問題を発見・調査し、解決策を提案するという体験をしつつ、社会科学に必要な思考法とスキルを学びます。特に、大学生や社会人、企業の方々からのご協力のもと実施する面接/質問紙調査から、ゼミ生は文献調査では得られ難い「現実の実感」という機会を得ており、この経験を活かして4年次では卒業論文を執筆します。
 このようにいずれの演習でも、「問題」は意外と身近なところにあり、それに気づき解決策を導き出す「楽しさ」と「難しさ」を体験しつつ、それを可能とする「力」を自分のものにして欲しいと考え進めています。