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南山ブレティン160号
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 私の研究
 人間関係能力が高まる・組織の人間関係が変わる
  中村 和彦
 
ラボラトリー方式の体験学習
中村 和彦 教授
なかむら・かずひこ
人文学部
心理人間学科 助教授
専攻分野は「人間関係トレーニング」「組織開発(OD)」「人材開発(HRD)」。
長期研究テーマは「体験学習を用いたラボラトリー・
トレーニングの基礎研究、フィールドへの応用研究」。
主な著書は「ファシリテーター・トレーニング−自己実現を促す教育ファシリテーションへのアプローチ」(共著、ナカニシヤ出版、2003年)など。
担当科目は「人間関係概論」「人間関係トレーニング」など。

 私は、研修や授業において人間関係能力を高める方法(「ラボラトリー方式の体験学習」)に関する実践研究および組織の中の人間的な側面に働きかける「組織開発」の研究を行っています。
 ラボラトリー方式の体験学習は、1940年代にアメリカで誕生した方法で、日本では南山大学が研究と実践の拠点になっています。授業で実施される場合は、グループワークなどを実施した後、その実習中に起こっていたお互いの関係についてふりかえることを通して、自分が他者とどのように関わっているかに気づき、コミュニケーションやグループのダイナミクスを学んでいきます。
 これまでの研究では、ラボラトリー方式の体験学習を用いた授業を通じて、グループの中での対人的な不安が低くなることや、自分の意見や気持ちをより表現できるようになることを実証してきました。
 組織開発は、歴史的にはラボラトリー方式の体験学習が原点であり、現在もアメリカにおいて発展している手法です。日本でも1970年代に導入されましたが、その後下火となり、現在の日本ではマネジメント的発想による組織変革が主流となっています。しかし、日本の組織における人間関係や組織文化などの人間的なプロセスによる問題はさらに増えていくと予想され、今後必要とされる日本型組織開発のあり方について研究を行っています。