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南山ブレティン158号
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 特集 Feature Article
 2008年4月 南山大学附属小学校開設予定

南山学園は、2008年4月に開校する南山大学附属小学校(通称:南山小学校)の設置計画書を7月26日、愛知県に提出し、9月5日、設置計画が承認された。名古屋市昭和区五軒家町の南山高等学校・中学校(男子部)の隣地に地下1階地上3階建て延べ約8,800平方メートルの校舎を建設する。男女共学で1学年90人の3学級とし、開校時に新1〜3年生を募集する。初代校長にはハンス ユーゲン・マルクス南山大学長が就任する。南山小学校の具体的な内容について、小学校設立準備委員会の浜名優美委員(南山大学副学長)に話を伺った。
浜名 優美
教学担当副学長
総合政策学部
総合政策学科教授
浜名 優美


Q: 南山小学校の設立の経緯について教えてください。
A:
  南山学園の創立者ヨゼフ・ライネルス師は、南山中学校開設の4年後(1936年)に住民の要望を受けて南山小学校を設立しましたが、戦時下の社会情勢のもとで国民学校令の発令を機に1941年廃止となりました。その後、ライネルス師の遺志はパッヘ師に引き継がれ、1951年総合学園構想(小学校から大学院まで)ができましたが、実現されないまま今日に至りました。
 創立75周年の節目に、中等・高等教育分野で積み上げてきた実績を踏まえ、南山学園の総合教育実現を目指し、南山小学校の設立を75周年事業として準備しています。

Q: 南山小学校が目指す児童像は何ですか。また、教育の特色を教えてください。
A:  キリスト教では、人間は神に創造されたものとして侵すことのできない「尊厳」、つまり人間としてのかけがえのない価値や権利を持っている、と教えられます。児童一人ひとりが、まず自分の尊厳に気づき、他者のそれを認め、共に、人間の尊厳が尊重され、推進される社会作りに役立とう、という生き方を選ぶよう教育していきたいと考えています。
 教育の特色は具体的には6点(下表参照)です。「キリスト教の精神による教育」では、キリスト教を押しつけるのではなく、子供たちがイスラム教や仏教などにも触れ、世界中の人たちの考え方や文化を理解することを考えています。また、コミュニケーション能力向上のために自分を表現することも大切にします。さらに、食事や行事での異年齢交流を通じて人間力を育てることも大切に考えています。

教育の特色
 1.キリスト教の精神による教育  ●幅広い教養としての宗教知識教育
 ●人間の尊厳と隣人愛を中核とする宗教情操教育
 2.知的理解と厳しい知的訓練  ●徹底した基礎学力の要請(読み、書き、計算の徹底)
 ●少人数学級による学習
 3.地域社会への奉仕  ●伝統芸能・文化の教育
 ●学校・家庭(地域)・児童を一体と捉える教育連携
 ●地域ボランティア活動
 4.国際性の涵養  ●英語教育
 ●異文化学習
 ●公共マナーなど市民的公共性の尊重
●メディアリテラシー
  および情報教育
●環境教育
 5.小・中・高・大一貫教育による
  南山教育の実現
 
 6.豊かな人間性の育成  ●表現能力を高めるアート教育
 ●コミュニケーション能力
 ●食育
●異年齢集団活動
●スポーツ活動



Q: 教育の特色4に「英語教育」とありますが、どのように行われる予定ですか。
また、南山小学校の目指す英語教育は何ですか。
A:  英語は1年生から授業を行う予定です。今のところ、1年生から3年生までは週2時間、4年生からは週3時間を検討しています。
 南山の英語教育のノウハウを生かし、小学校卒業までには「使える英語」の修得を目指します。また、英語をコミュニケーションツールとして、国際交流の場と機会とを提供し、国際人としての基礎を学びます。世界中の人々とコミュニケーションすることができる力、異国の文化の理解だけにとどまらず、自国の文化を伝える能力を育てることも目指します。
 「英語」だけではなく、「国語」についても1年生から週に10時間の授業時間を確保し、徹底した基礎学力の養成を目指します。

Q: 教育の特色6に「食育」や「アート教育」とありますが、どのような狙いがあるのですか。
A:  近年、食育の重要性はあらゆる面から研究報告されており、心と体を育てるための根本的な要素です。知識面でも、食事を規則正しくとることの栄養学的な意味づけを知ることが重要だと考えています。また、極端な例ですが、刺身しか知らない子が魚というものを四角だと思っているようなことのないよう、教育していかなければならないと考えています。
 アート教育は、こどもの豊かな感性を育てること、また、コミュニケーション能力など、自己表現ができる子どもを育てることを考えています。

Q: 南山小学校に入学したら、南山学園内の中学に全員進学できるのですか。
A:  南山学園には、南山中学(男子部・女子部)、南山国際中学、聖霊中学の3つの中学校があります。無条件で中学への進学は考えていませんが、小学校長が推薦する児童については、受け入れる方向で検討を進めています。そのためには、小・中学校間の協議が必要であり、現在、継続的に検討を進めている段階です。

Q: 最後に、入試選抜についての基本的な考え方を教えてください。
A:  南山学園の教育理念・モットーを理解し、さらに南山小学校の教育目標を理解し、南山小学校の教育を受けさせたい、南山小学校で学びたい、という強い意欲を親子ともに持っていることが大切かと思います。
 教育は学校だけでなく、地域や家庭が一体となって取り組むことが大切で、特に家庭との連携については保護者のご理解も必要だと考えています。つまり、家庭の中でのコミュニケーションを大切にし、日頃から南山小学校の教育について一緒に考えることが大切であるということです。
 選考方法については、ペーパーテストによる選考など、知識測定のみで選考するのではなく、多角的な方法により、総合的な判断のもとに選考を行う方向で検討を進めています。学校説明会や入試説明会の開催については、決まり次第Webページ〈http://www.nanzan.ac.jp/shogakko/〉に掲載します。
 最後に、南山小学校に入学した児童が、楽しく、いきいきとした学校生活が過ごせるよう、また、将来、南山学園の教育理念の下に、社会のリーダーとして大きく育つことを願っています。

地図

本内容は南山学園としての計画概要であり、今後、変更することがあることを充分ご留意ください。
小学校設立に関する問い合わせ先 
南山学園 法人事務局 総合企画室 Phone : 052-832-0217