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南山ブレティン157号
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 特集 Feature Article
 キャリアサポートプログラム 2006

「人間の尊厳のために」を教育モットーとする本学では、中部地区を中心として地域社会の発展に貢献できる多様な学識を備えた多くの有為な人材を輩出しており、2004年度から、新たにキャリア教育の観点からのカリキュラム、教育課程、教育方法の再編成を展望した、キャリア形成支援のための全学的な取組を開始した。
今回、その具体的な内容について、キャリア教育推進委員会委員長の唐津博教授に話を伺った。
唐津 博
法務研究科法務専攻教授
キャリア教育推進委員会委員長
唐津 博


Q: まず、キャリアサポートプログラムの意義と内容を教えてください。
A:  近年、いわゆる正社員とは異なる不安定な雇用形態であるフリーターと呼ばれる若年労働者が急増し、さらには仕事に就いておらず、教育や職業訓練を受けているのでもないニートと呼ばれる若年層が多く存在していることが明らかになっています。従来型の雇用を通じた社会参加を拒絶する、あるいは参加できない若年層の増加は、今後の日本社会のあり方に大きな問題を投げかけていますが、この問題は、社会に有用な人材を育成するという社会的使命を担う大学においても、学生の職業観の育成や職業意識の醸成を図り、職業生活を契機とした社会参画、さらにはライフサイクルそのものを展望させるキャリア教育を展開する必要があることを示すものです。本学は、このような観点から、主として1年次、2年次の学生にそれぞれのライフサイクルに即したキャリア形成の自覚と自立を促し(キャリアサポートガイダンス、講演会等)、職業生活を契機としたキャリア設計のベースとなる基礎学力習得のための方法等を身につけさせ(学部学科別学び方講座、ワークショップ等)、併せて各自の職業生活を展望した職業観を育成し、職業理解を深めさせる(「先輩と熱く語ろう!」セミナー、働く現場見学ツアー、ブラッシュアップセミナー等)プログラムを実施しています。

Q: 本プログラムの特徴は何ですか。
A:  キャリアサポートプログラムは、学年次に応じたプログラム実施に特徴があります。このプログラムは、学生に配布しているリーフレット(「キャリアサポートガイド2006ーキャリアデザインを描くために」)に示していますように、3年次生対象のインターンシップ(企業や公的機関等における就業体験)、3年次生から4年次生について実施する就職支援プログラムに繋がる、本学入学後の4年間の学部教育に対応する一連のキャリア形成支援の教育プログラムとしての意義を持っています。

Q: 従来の就職支援との違いは何ですか
A:  キャリア教育は単に就職活動のための職業観育成や就業意欲の喚起を目的としているのではありません。キャリアは、広い意味では、職業生活を包含する人生や生涯を指す言葉ですので、そのような観点から、学生に、本学の教育モットーである「人間の尊厳のために」を基礎におく倫理観と社会的使命感、すなわち社会的マインドを備え、併せて職業生活を含めた社会生活において必要とされる基礎的学力、専門的学力やコミュニケーション能力、判断力、創造力等のスキルを習得した、社会に貢献できる、社会に有用な人材を養成する本学の教育プログラムとして、キャリア教育を展開しようとしているのです。

Q: 学生からの評価、反応はいかがですか。
A:  例えば、昨年度から企画実施している「先輩と熱く語ろう!」セミナーは、企業や行政機関等で活躍している比較的若い世代の、本学OB、OGとの交流セミナーですが、学生アンケートではきわめて満足度の高い企画になっています。第一線の先輩の話を聞いて、働くことについて学生アルバイトとは決定的に異なるリアリティを感じるようです。また、インターンシップでは、就業体験終了後の報告会から、学生が大きな成長を遂げていることがよく分かります。社会に出たとき今の自分に欠けているものは何か、大学で何を学ぶべきかを考えるようになり、就業体験を通じて、仕事への関心やモチベーションが高まり、勉学目的の明確化、勉学意欲の向上という効果があらわれています。大学生活が活性化する、ということですね。

Q: 最後に、学生および保証人の方へのメッセージをお願いします。
A:  大学教育は、現代社会の様々な社会的ニーズに対応して絶えず改革を進めていく必要があります。キャリアサポートプログラムは、社会的ニーズとしてのキャリア教育の必要性に対応するものですが、当然のことながら、学生のニーズを正確にキャッチして、これを確実に反映させながら進めていくことにしています。また、キャリアの観点から各学部の専門科目カリキュラムの新たな意義づけをすることも必要です。南山大学の新たな教育プログラムの展開として大いに期待してください。

入学

カリキュラム
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