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155号
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No.5
この号のCONTENTS
ブレティントップ
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International Friendship
NAPに参加して
参加:[台湾]石田 祐貴(総合政策学科2年)
[フィリピン]石黒 太祐(総合政策学科2年)
NAP(南山アジアプログラム)とは、Nanzan Asia Programの略。2年次の夏・春の長期休暇を利用してアジア諸国・地域(台湾、韓国、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、中国の7カ国)で約4週間現地の言語や文化を集中的に学ぶ総合政策学部のプログラム。
私はNAPで語学研修とフィールドワークを行った。NAPでの想いを綴った“心のノート”を今、紐解こう。“人にはそれぞれ個性がある”その言葉を私たちは至極当然のように受け入れる。ではここで敢えて問う事にしたい。“個性”とは何なのかと。
語学研修 修了式(台湾)
現代に生きる人々は常識という枠に縛られ、他の考え方を排除しようという考え方が染み付いてはいるが、かといって常識と呼ばれる枠から逃れることを望んで止まない。“和”を重んじる文化圏に生きる私たち日本人にとって、欧米からもたらされた“個”の精神は私たちに無視することのできない矛盾を生み出した。これら現代日本の抱える深刻な問題について、解決の糸口を私たちは真剣に考察すべきである。そのような事を思いながらNAPに参加してきた。
異文化圏での生活は戸惑いと新鮮な驚きをもたらしてくれた。日本での常識が通じない世界は、自分を客観的に見る機会を与えてくれる。それにより自分と他人の差を明確に感じることができる。重要なのは何事も積極的に参加し、その都度自分の意見をしっかりと持つことにあると思う。その積み重ねが“和”の中で“個”を生み、それが自分の個性であると認識できるようになる。
フィリピンの子どもたち
“和”と“個”の関連だけでなく、自分と他人の差だけでなく、以前の自分と現在の自分の差――つまり成長も確かに実感してきた。 それは日々の授業、ストリートチルドレンと遊んだこと、ゴミが山のように堆積されたスモーキーマウンテンというスラム街でのホームステイ、…思い出すといくつものあの頃が浮かび上がってくる。 日々起こる出来事、それに伴う自分の中の変化、また自分が変わっていくと、それによって起こる出来事も変わっていった。自分の気持ちが行動を変え、出来事を充実したものにする。 日々変わっていく自分がいた。逞しくなっていく自分がそこにいた。その根拠は昨日より前に進もうとしていた自分がいたこと。さまざまな人との出会い、さまざまな出来事との出会い、驚き、悲しみ、嬉しさ――。すべてに会えてよかった。 変わっていく自分にも。そんな僕らのNAPは、いつまでも心に残る出来事だった。