南山大学

 
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平成19年度 オープン・リサーチ・センター整備事業

<参考>  「オープン・リサーチ・センター整備事業」

 学外の幅広い人材を受け入れたり、研究成果等を広く公開(貴重な学術資料等の保存・公開を含む)するなど、オープンな体制の下で行われるプロジェクトの実施に必要な研究施設、研究装置・設備の整備に対し、重点的かつ総合的に支援を行う。(平成13年度創設)


研究プロジェクト名

都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及

研究組織名 数理情報研究科、数理情報研究センター
研究代表者(所属・職・氏名) 数理情報学部・数理情報研究科教授 伏見正則

【プロジェクトの目的 】

21世紀は人口、物流の都市への集積が進み、すでにある都市内交通、都市間交通、公共サービスインフラストラクチャーの最適な運用、また情報通信のインフラストラクチャーの最適構築、災害に備えての防災計画など、さまざまな都市の問題の解決が急務になると予想される。
たとえば、本学が位置している愛知県においては、近い将来において東海地震、東南海地震などの大地震が発生すると予測されており、それに対する対策が、耐震工事などのハード面だけでなく、避難誘導計画の策定などのソフト面においても急務となっている。
一方、人口減少時代を迎え、大幅な経済成長も見込めない今、都市を維持するために利用可能な人的・物的資源は限られている。このような諸問題を解決し、都市の繁栄を持続可能な水準に保つためには、既存の都市のインフラストラクチャーを最適に運用する方法を考えるとともに、今後、構築される交通、公共施設、情報通信に関するインフラストラクチャーに関しても、最適な計画を立案しなくてはならない。
愛知県においては、地方自治体や第三セクターによって建設・運営されている多くの鉄道路線などの利用者が、建設前の予測を大きく下回り、赤字に苦しみ、廃止に追い込まれたものもある。これは、予測の誤り、あるいはその後の運用のまずさによるものであろう。
このような事態に対して、われわれはそれら都市にかかわる諸問題に最適な解を提供するために、オペレーションズ・リサーチ(以下OR)、都市工学の手法を活用し、また情報通信の分野の成果も取り入れながら、新しい手法を系統的に考案・開発し、愛知県や東海地域のみならず、広く国内外の研究者、実務家にこれらを提供することを本プロジェクトの目的とする。具体的には、以下の6つの都市の問題を中心に取り組
む。

1)道路、鉄道の利用者数予測と最適運用計画の策定
2)交通網およびライフラインの頑健性の分析
3)都市内、都市間交通網、交通拠点の最適化
4)救急施設の最適配置と最適運用計画の策定
5)大地震に備えての道路網の防災計画と避難計画の策定
6)都市の諸問題を解決するに当たっての組織内の管理計画の策定

これらの問題について、OR、都市工学の手法からのアプローチを行い、情報通信工学の手法も用いて、実際問題に適用可能な手法として確立し、国内外の多くの分野の研究者と情報交換、共同研究しながら、これらの手法を広く社会に普及させる。