南山大学

 
News & Topics

平成18年度 オープン・リサーチ・センター整備事業

<参考>  「オープン・リサーチ・センター整備事業」

学外の幅広い人材を受け入れたり、研究成果等を広く公開(貴重な学術資料等の保存・公開を含む)するなど、オープンな体制の下で行われるプロジェクトの実施に必要な研究施設、研究装置・設備の整備に対し、重点的かつ総合的に支援を行う。(平成13年度創設)


研究プロジェクト名

学術資料の文化資源化に関する研究

研究組織名 人類学博物館
研究代表者(所属・職・氏名) 人文学部人類文化学科・准教授 黒沢 浩
【プロジェクトの目的 】
近年、新たな学問領域として「文化資源学」が提唱されている。実際には、「文化資源学」自体の概念規定は曖昧であり、その使い方や意味づけもまちまちである。だが、大学における研究成果が、知的財産として広く共有化されることが求められている今日においては、従来の学問的枠組みを超えた「文化資源学」が有効に機能する可能性は高いといえよう。
「文化資源学」を考えるときに欠かせないのは、学術資料・学術標本である。そして、そうした実際の資料に関する研究と公開によって、知的関心を充足させ、より豊かな社会を築いていくための「資源」とすることが、「文化資源学」の主たる目的であるべきだろう。
そのような観点にたって、本研究プロジェクトにおいては、南山大学人類学博物館所蔵資料の研究と公開・利活用から、学術資料をいかにして「文化資源」化していくかについての総合的な研究の立ち上げを目的とする。
なお、それぞれのテーマに基づいた研究プロジェクトを推進するために、以下のような部会を設定する。

[ 資料研究 ]
旧石器・縄文部会、弥生部会、東アジア部会、人類学部会

[ 文化資源化研究 ]
博物館部会、情報部会、歴史部会

また、研究成果は、以下のように公開されることになる。
(1)人類学博物館常設展示における提示
   ・資料研究だけでなく、展示の技術的研究成果も反映させる
(2)年次研究報告書および研究叢書の出版
  ・研究プロジェクトの経過と、研究成果の報告
(3)公開研究会の開催
   ・一般を対象とした、研究プロジェクトのメンバーとの意見交換の場
(4)公開シンポジウムの開催
   ・研究プロジェクトの成果報告と意見交換
(5)Webページ上での研究成果の逐次公開
   ・研究プロジェクトの即時的な公開
(6)アーカイブスを利用した教育・研究支援
   ・アーカイブスによる資料情報の提供
(7)学部、大学院教育との連携
   ・博物館実習や、学部・大学院の専門教育と共同した教育体制

本研究プロジェクトが最終的に目的とするのは、以上のような研究とその公開を踏まえ、学術資料の「文化資源化」を通して、様々な人やモノや情報が出会い、それが新たな価値を生み出していくことを可能にするフォーラムとしての場の創出である。
人類学博物館所蔵資料は、過去と現在における人類の文化的多様性を良く示すものである。そして、以上のような研究によって、このことに対する認識が共有されることで、「豊かな社会」の創造に寄与できるであろう。