南山大学

 

文部科学省関連の申請と採択

平成27年度「『大学の世界展開力強化事業』〜中南米等の大学間交流形成支援〜」に採択

このたび、南山大学と上智大学、上智大学短期大学部と連携して申請した 標記事業に、「人の移動と共生における調和と人間の尊厳を追求する課題解決型の教育 交流プログラム」が選定されました。

[ 取組名称 ] 人の移動と共生における調和と人間の尊厳を追求する課題解決型の教育交流プログラム
[ 大学名 ] 上智大学、南山大学、上智大学短期大学部

[ 取組の概要 ]

本事業はキリスト教カトリックの精神を共有する上智大学(東京都千代田区)、南山大学(愛知県名古屋市)、上智大学短期大学部(以下、上智短大)(神奈川県秦野市)が、中南米諸国との間にそれぞれ築いてきた教育・研究両面での連携を土台に、大学院生、学部生、短大生を対象としてインターンシップやサービスラーニング・プログラム(SLP)、フィールドトリップを含む教育交流、日系人社会を対象とした教育実践並びにそれらを支える中南米地域研究という多層的な教育・研究活動を展開し、「人の移動と共生」をテーマとして調和と人間の尊厳を追求する課題解決型の国際高等教育の連携交流モデルを確立することを目的とする。

中南米地域と3校の間には、既存の協定校との学生交流に加え、イベロアメリカ研究所(上智)やラテンアメリカ研究センター(南山)による中南米地域研究と交流活動、さらに神奈川県秦野市日系人コミュニティへの学習支援・SLP(上智短大)の活動実績がある。また2013年には教員及び日系人学生を含めたシンポジウムを南山大学で開催し、その成果を『南米につながる子どもたちと教育』(2014)として刊行した。この連携実績を生かし、日本側での受入れでは、英語プログラムによる理工や環境、経済、日本語・日本事情の他、中南米と日本の学生がともに学ぶスペイン語ないしポルトガル語による新規科目「日本・ラテンアメリカ比較演習」(以下、日・ラ米比較演習)及び「人の移動と共生」をテーマとした共通科目、日系人が集住する愛知県・静岡県、神奈川県秦野市、東京近郊での企業や公立学校、外国人学校でのインターンやSLPを実施する他、プログラム参加学生合同フィールドトリップ「往還する南米日系人」を実施する。ここでは外国人留学生別科(南山)で日本語を学びながら、名古屋をはじめとする東海地方の地域性を体験した学生が、正規課程での留学プログラムに継続して参加する可能性や、既存の英語による学融合型科目等において世界の留学生とともに学ぶ教育交流も期待される。

他方、中南米への送り出しにおいては、ブラジル(3大学)、メキシコ(4大学)、ペルー(1大学)、チリ(1大学)、コロンビア(2大学)、アルゼンチン(2大学)の6か国13大学において、学部生はスペイン語やポルトガル語の短期プログラムを含む語学教育をはじめ、現地語または英語による専門科目の履修、あわせて現地日系企業等での海外インターンや日本語教育ボランティア活動を組み込む。他方、大学院生は中南米地域研究活動に従事する。また、短大生が参加する南米での短期スタディツアーでは、学習支援活動の対象である日系人の出身社会と文化を学ぶ国際理解教育を行う。さらに、事業終了後に継続して実施できる体制を整えつつ、教育交流ハブとしての基盤を構築する。

『大学の世界展開力強化事業』〜中南米等の大学間交流形成支援〜

事業の背景

急速なグローパル化に伴い、我が国と世界各国との経済社会の一体化が進展する中、教育・訓練システムや、知識・技術の修得証明、企業における雇用や処遇などもより緊密に連関するとともに、将来的には各国の社会システムが一層密接に関連しながら発展することが予想されています。こうした中、国内外の企業においても、自国、他国の出身にとらわれない、グローパルに活躍できる人材の登用、養成が求められており、我が国の大学教育においても、こうした潮流に呼応した、教育プログラムを構築していくことが急務です。

翻って、我が国の大学教育は、伝統的に国内向けの雇用市場に連動して行われてきて おり、これまでは、世界における学生の流動性の高まりや教育の質保証、修得主義 等の潮流を踏まえた取組が優先課題となっていない大学も多く存在したとの指摘が あります(中央教育審議会大学分科会大学グローパル化検討ワーキンググループ「東 アジア地域を見据えたグローバル人材育成の考え方〜質の保証を伴った大学間交流推 進の重要性〜」(平成22年6月) )。その一方で、すでに東アジア地域を舞台に、 米国、欧州、豪州、さらには中国、韓国などの有力大学により、優秀な学生の獲得を 見据えた質の高い教育が展開されつつあり、我が国においても、外国人学生・日本人 学生の垣根を越えた協働教育をはじめとする高等教育の国際化の支援、海外大学との 単位相互認定の拡大、日本人学生の海外経験を増やすための取組を強化することがよ り重要となっています。

事業の目的

中南米諸国では、近年の経済成長と政治改革を背景に、多くの国で持続可能な発展を支える高度人材の育成がますます重要となっています。我が国にとっては、この地域は各種資源の供給源、日系企業の活動の場として魅力の高い地域であるとともに、地球規模課題にかかる教育・研究のフィールドとしても注目されています。また、トルコでは、伝統的に親日的な社会を背景に、日本との関係が急速に進展しており、経済・文化をはじめ、幅広い分野で協力が進んでいます。これらを踏まえ、中南米諸国及びトルコとの聞で、交流の基礎となる教育の分野において連携を進めることには、様々な波及効果を含め、高い期待が寄せられて います。特に、優秀な学生への留学機会の提供を通じて、中南米諸国及びトルコとの架け橋となるリーダ一人材を育成することが大変重要です。