南山大学

 
News & Topics

平成20年度
大学院教育改革支援プログラム(文部科学省)に採択

 このたび、南山大学・国際地域文化研究科で申請しておりました標記プログラムに、「多文化社会対応企業人・教員養成プログラム−アメリカ研究の国際化を軸としたグローバル・スタディーズ教育−」が選定されました。


<参考>  「大学院教育改革支援プログラム」

文部科学省では、平成19年度より、「新時代の大学院教育」(平成17年9月5日中央教育審議会答申)、「大学院教育振興施策要綱」(平成18年3月30日文部科学省)等を踏まえ、社会の様々な分野で幅広く活躍する高度な人材を育成する大学院博士課程、修士課程を対象として、優れた組織的・体系的な教育取組に対して重点的な支援を行うことにより、大学院教育の実質化を推進することを目的として「大学院教育改革支援プログラム」を実施している


取組名称 多文化社会対応企業人・教員養成プログラム
―アメリカ研究の国際化を軸としたグローバル・スタディーズ教育―
大 学 名 南山大学
学部・研究科名

国際地域文化研究科・国際地域文化専攻[修士課程]

【教育プログラムの概要】

 本学は、キリスト教的世界観を建学の理念として、1949年の開学以来「人間の尊厳のために」を教育の根幹に据え、戦後日本の経済的発展の一翼を担ってきた地元中部地方の製造業界をはじめ各地各界に国際社会で活躍できる倫理観溢れる有為な人材を供給し、その高度な語学教育の実績に裏打ちされた国際理解推進のための教育および研究活動は高い評価を博してきた。そのような中で、従来型の語学教育・研究を中心とする外国語学研究科を改組して2004年4月に、高度な語学運用能力を備え、世界の諸地域間における多文化共生の実現ならびに日本との相互理解と交流の創造・発展に資する人材の養成を主たる目的として、大学院国際地域文化研究科が開設された。本研究科は、アメリカ、スペイン・ラテンアメリカ、アジア・日本という三領域を備え、地元自治体関係機関 ([財]名古屋国際センター、[財]豊田市国際交流協会) や独立行政法人国際協力機構(JICA)中部国際センター及び各種NGO・NPO等の協力の下で実地研修も正式授業に組み入れて、国際諸地域についての深い学識に基づき、地域間の相互理解と共生社会の実現のあり方を学際的・多元的に探求することを理念とし、教育と研究の実績を上げている。
 本申請プログラムは、2007年度より5ヵ年計画で既に初年度の実施を見た「名古屋アメリカ研究夏期セミナー」(以下、「NASSS」と略す)における「国際大学院生セミナー」と連携するものである。この「国際大学院生セミナー」は戦後60年近くアメリカ研究の発展に先駆的な貢献を果たし、対等な立場からのあるべき日米関係と国際社会の展望を模索する学術的実績で定評のある「アメリカ研究セミナー」の伝統において初めての試みである。企画と運営は名古屋地区の主要な研究者はもとより、東京大学や京都大学、東北大学等、全国主要大学のアメリカ研究分野の著名研究者に実行・助言両委員会の委員として協力をいただき、全国的な学術研究及び院生の教育のネットワークも確立されている。
 NASSS 2007国際大学院生セミナーには主要講師として3名の著名なアメリカ人研究者を招聘し、本学院生はもとより、外部から外国人を含む50名の院生(米国から14名、アジア・太平洋諸国から4名、日本人32名)および内外の研究者21名(外国人8名、日本人13名)が参加し、予想を超える好評を博すことができた。本プログラムは長年蓄積されてきた上記「アメリカ研究セミナー」の誉れ高い伝統を受け継ぎ発展させ、ますますグローバル化が進展する時代の要請を背景に打ち立てられたNASSSの新企画である「国際大学院生セミナー」への共同の取組を媒介とするものである。日米をはじめアジア・太平洋諸国等諸外国を含むアメリカ研究に従事する院生・若手研究者、アメリカ以外の地域研究を専攻する院生・若手研究者・中等学校教員等も地元及び全国から招聘して拡充を図るものとする。そして、地元をはじめとする内外の企業、官庁、NGO、研究・教育機関等へ高度な語学運用能力と学識を有する倫理観溢れる有為な人材を供給する上で実績をあげつつある本学大学院国際地域文化研究科のさらなる教育の拡充を企図するものである。

 基本コンセプトは、一国内の研究、あるいは米国における主要研究者の研究紹介に留まりがちだった従来のアメリカ研究の教育と研究の枠組みを破るべく、既に本学アメリカ研究センターを中心に本学が長年取組んで実績が積み上げられてきた「アメリカ研究の国際化」をさらに追求しながら、事実上の世界標準とされている普遍的価値観を含むアメリカ的諸方式を相対化する視点を導入しつつ、地域研究としてのアメリカ研究を、真の意味での「グローバル・スタディーズ」へと深化し発展させることを企図する点にある。本研究科が目指す、到来しつつある「地球社会」を担うことができまたそれに相応しい、語学力と学識を有し、同時に倫理観溢れる、高度で有為な人材育成という課題の質的発展を期するものである。