南山大学

 

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第7回 南山大学・豊田工業大学 連携講演会 当日の様子

2012年12月27日

[ 日時 ] 2012年12月16日(日)13:30〜16:00
[ 会場 ] 豊田工業大学 大講義室
[ 内容 ] 南山大学と大学間連携協定を締結している豊田工業大学との第7回連携講演会が12月16日開催された。今回はテーマを「長寿社会を支える先端技術と社会保障制度」とし、まず、南山大学法務研究科法務専攻の豊島明子教授が日本の高齢者福祉政策に関して講演を行い、続いて、豊田工業大学制御システム研究室の成清辰生教授がパワー支援ロボットについて講演を行った。
[ 講演会概要 ] 概要紹介(講師プロフィール等)はこちら

南山大学と豊田工業大学では、連携調印後の9年半余りの間に、「教育・研究分野それぞれの資源の活用と教職員の交流(FD・SD)」「単位互換や図書館の相互利用、課外活動他での学生交流」など教育面、研究面から事務管理部門に至るまで広範な分野において積極的な交流を図り、大きな成果をあげている。また、今年の5月には週刊東洋経済臨時増刊号において共同での広告を実施するなど、新たな連携についても取り組んでいる。

ミカエル・カルマノ南山大学長挨拶 榊裕之豊田工業大学長挨拶 講演の様子

講演(1)/「高齢者福祉政策の歩みとこれからの課題−安心して暮らせる社会の実現のために−」

[ 講演者 ]
南山大学 法務研究科法務専攻教授 豊島明子

高齢化社会が進む日本において、安心して暮らせる社会の実現のために、いま、何が必要なのかをテーマとして、これまでの日本の高齢者福祉政策の歩みの振り返りつつ講演が行われた。

日本における高齢者福祉政策は、高齢化社会が進む中で、1990年代半ばに大転換を迎える。その中心が介護保険法の制定(1997年)である。介護保険法のスタート(2000年度〜)により、税による介護保障から保険による介護保障へと転換が図られ、高齢者は、自らが選んだサービス事業者と契約を結び、介護サービスを利用することとなった。

この介護保険法について、その施行によりサービスの利用の仕組みがどのように変わったのか、また与えられる福祉から選ぶ福祉への大転換の中で、行政の役割がどのように変化したのかについて説明が成されたほか、介護市場の拡大により招いたリスクやケアマネージャーの問題など、新たに招いた課題についても語られ、参加者の関心を引いていた。

講演(2)/「長寿社会を支えるロボット技術−パワー支援ロボットを例に−」

[ 講演者 ]
豊田工業大学 制御システム研究室教授 成清辰生

少子高齢化社会の進む中で、生活支援ロボットの開発が進んでいる。生活支援ロボットには、作業支援ロボット、自立支援ロボット、リハビリ支援ロボット、介護支援ロボット、家事支援ロボット、食事支援ロボットなどがあるが、パワー支援(アシスト)ロボットの技術の活用が期待されているのが、作業支援ロボット、自立支援ロボット、リハビリ支援ロボット、介護支援ロボットになる。

従来は、人間がロボットの特性に配慮しその運動を制御していたが、現在は、人間の意図を汲み取り、人間の意図に合わせて自律的に行動することが求められており、人間の意図推定による滑らかな動作の実現がその課題となっている。

この点につき、さまざまな具体例とともにその仕組みが語られ、参加者の関心を引いていた。