
2010年12月6日
| [ 日時 ] | 2010年12月4日(土) 14:00〜16:30 |
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| [ 会場 ] | 豊田工業大学 大講義室 |
| [ 内容 ] | 南山大学と大学間連携協定を締結している豊田工業大学との第5回連携講演会が12月4日開催された。今回は第1部に明治大学特任教授で南山大学・豊田工業大学にて非常勤講師をされたご経験もある杉原厚吉先生をお招きし、「不思議な立体が夢を育む〜夢とは見るものではなくて作るもの〜」と題し、講演をしていただいた。 その後、第2部パネルディスカッション「人と知覚とデータ科学」として杉原教授の講演に関連し、両大学の教授が自らの研究上の話題を提供し、杉原教授および会場の受講者と意見交換をした。 |
| [ 講演会概要 ] | 概要紹介(講師プロフィール等)はこちら |
南山大学と豊田工業大学では、連携調印後の7年半余りの間に、「教育・研究分野それぞれの資源の活用と教職員の交流(FD・SD)」「単位互換や図書館の相互利用、課外活動他での学生交流」など教育面、研究面から事務管理部門に至るまで広範な分野において積極的な交流を図り、大きな成果をあげている。
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| ミカエル・カルマノ南山大学長挨拶 | 連携趣旨と概要・実績等の紹介 | 田中周治豊田工業大学副学長 |
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[ 講演者 ]
明治大学 研究・知財戦略機構先端数理科学インスティテュート特任教授(東京大学名誉教授) 杉原厚吉 氏
日本テレビ「世界一受けたい授業」でもお馴染みの杉原教授ならではの軽妙な語り口調で講演ははじまり、実際に動画を受講者に見せながら、いろいろなパターンの「不可能立体の絵」を紹介していった。目の前の立体を見ているのにありえない形やありえない動きが映し出される度に、受講者からは驚きの声があがった。
独自であみ出した《理科系のための英文作法》について、また大学の講義に際し、聴講している学生の集中力を保つ工夫として手塚治虫の漫画を参考にイラストを特訓したことなどが、実際に杉原教授が描いたイラストを用いながら説明された。
自身(杉原教授)が今年の世界錯覚コンテストで見事1位に輝いたことにふれ、夢を実現する技術があると主張する「夢工学」との出会い、その実践について紹介され、研究に「経営」の視点を加える新たな試みにも話題は及んだ。
最後に、杉原教授は受講者に対し《夢との付き合い方》として「他力ではなくて、自力の夢をもってください!大いにその夢を語ってください!そして、失敗を恐れずに体勢が整っていなくても、ともかくゴールに向かってシュートをすることが大切です!」と熱く語りかけた。
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| 明治大学特任教授 | 杉原 厚吉 | (招待講演) |
| 南山大学情報理工学部長教授 | 鈴木 敦夫 | 『ホームセンターの売場レイアウトと売上増効果』(研究分野紹介・話題提供) |
| 豊田工業大学工学研究科教授 | 三田 誠一 | 『車の目〜先端技術と課題』(研究分野紹介・話題提供) |
| 豊田工業大学工学研究科教授 | 東 正毅 | (コーディネーター) |
杉原教授の講演に関連し、両大学の教授(上記南山大学・鈴木教授、豊田工業大学・三田教授)が自らの研究上の話題を提供し、杉原先生および会場の受講者と意見交換をした。
会場の受講者からは鈴木教授が紹介した『ホームセンターの売場レイアウトと売上増効果』に対して、「陳列方法に加え、カラーリングにより、購買意欲が湧き、売り上げも増すということはあるか?」という質問があり、鈴木教授は「《情熱の赤》など人間が興奮する色というものがあり、その興奮から思わず衝動買いをしてしまうということはあるかもしれない。現在、ホームセンターにおいて売場レイアウト・商品陳列方法に加え、カラーリングについての実験も検討しているところである。」と回答した。
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また、三田教授が紹介した『車の目〜先端技術と課題』に対して、「車に目をつけて走らせることもひとつの考え方だが、逆に車から見る存在である既存の道路標識になにか技術を加え、改良してはどうか?」という提案が受講者からあり、三田教授は「既存の道路標識について規格は揃っていても汚れているもの、曲がっているものなどがある。それらが難点になると思われるが、今後の課題としたい。」と回答した。
最後に、杉原教授に対し「講演の中に出てきた杉原先生の次の夢である《へんな立体を建物に》の進捗状況をお聞かせください。」という質問を受け、杉原教授は笑顔で「先程の講演でも申し上げましたが、夢は自分の中だけで思い描くのではなく、いろいろな場所でいろいろな方々に対して語ることが大切です。よって、今は私の夢について今日のこの機会も含めて、語りまくっています。あとは私の夢に賛同していただける方を探しております。つまり資金調達ですね(笑)」と答えた。
上記の他にも受講者からパネリストに対し、様々な質問が活発に出て、第5回連携講演会も盛会のうちに幕を閉じた。