南山大学

 
News & Topics 2007年2月23日

南山大学・豊田工業大学 連携3周年記念講演会開催のお知らせ

講演内容



■豊田工業大学学長

講演者 豊田工業大学学長 生嶋 明  プロフィール
タイトル 「自然界の構成と秩序」
詳細

 自然界の、大は宇宙のサイズから小はそれを構成する究極の素粒子のサイズに至る何桁にも及ぶスケールの物を含みながら、全体を統一的に理解することができる、その美しさについて述べたいと考えています。

 サイズの小さな世界では、エネルギーが不連続量である「量子」という考え方で、これまで観測された全てのことが見事に記述できますが、これが原子・分子での現象のみならず全ての物質が示す様々な性質を説明する基礎にもなっていること、さらには宇宙でのさまざまな現象までがこのような考え方を基にして説明されつつあることを幾つかの例でお話します。

 そして、私達の自然界についての知識が深まるにつれて、自然界が創造主の手によっていかに巧みに創られているかという感をいっそう強くすることを語りたいと思います。 


■南山大学学長

講演者 南山大学学長 ハンス ユーゲン・マルクス  プロフィール
タイトル 「こころの理」
詳細

 キリスト教教会が中世に誕生した大学の母体であったにもかかわらず、宗教改革で自信を失くしたせいで、ガリレオ裁判によって代表されるように、キリスト教は近代科学に宣戦を布告しました。この闘争・対立の関係は現在もなおキリスト教原理主義の中に残っていますが、前世紀はじめ頃から、両者の関係は分離・相互不干渉に変わりました。1970年代以降、とりわけ医学の発展に伴って、宗教と科学の対話が求められるようになっており1992年にガリレオの異端裁判について教皇パウロ2世が誤りを認め、ガリレオ死後350年経って謝罪したことに見られるように、両者は統合にまで進まなくても、ますます対話が盛んになっていく傾向にあります。

 講演では、この過程を振り返るとともに、なぜ日本では宗教と科学がはじめから分離・不干渉であったかを示した上で、「こころ」をキーワードに、これからの対話可能性への展望を開きたいと思います。