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| 青柳宏 教授 |
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| ■日時 | 2007年7月21日(土)14:00〜16:00 |
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| ■講演者 | 人文学部人類文化学科 教授 青柳宏 |
| ■テーマ | ことばの不思議 ―教わらないのに知っていること― |
われわれは、なぜ自由に日本語を操ることができるのでしょう? 母語を覚える過程では人種や国籍(削除)には関係なく、育つ環境の中で周りが話していることばを聞き、身に着けていくと考えられています。イギリスの哲学者ジョン・ロックは「赤ん坊はことばの能力について全く白紙の状態で生まれてくる」というタブラ・ラサ説を提唱しました。しかし、ことばの獲得に関しては、この説では説明できないことも多くあります。
子どものことばの獲得の過程では、「子どもは環境によってことばを覚える」ということだけでは説明できない不思議な事実があります。
誰も教えないにもかかわらず、多くの人の言葉の使い方には共通点があります。
上記の不思議を合理的に説明するには、人間の赤ん坊が頭の中に「ことばを獲得するプログラム」を持って生まれてくると考えざるを得ません。例えば、どんなプログラムでしょうか?
子どもは決して、下記のような言い回しの間違いはおかさない



われわれ日本人が日本語について誰からも教わらないことを知っていたり、赤ん坊が非常に質的に貧しい言語データをもとにしながら短時間に均一的にことばを獲得する事実から、「普遍文法」が遺伝子情報として人間に生まれながらに備わっていると考えられます。これは、言語獲得における「プラトンの問題」に対する答えだと言えるでしょう。