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2005年10月末にパリ郊外で始まり、その後、フランス全国に拡がり、さらに隣国ベルギーやドイツの一部にも飛び火し、放火車輌10000台、逮捕者5000人と前代未聞の被害を出したフランス「暴動」勃発から、ちょうど二年になります。この事件は、高級ブランドや芸術といった「おふらんす」イメージを覆すような衝撃を与えました。夜の闇に燃えあがる放火車輌の映像が世界に報道され、移民の若者の怒りと、その背景にある諸問題―全国平均の2倍を上回る失業と貧困、学業挫折、人種差別など―の存在が明らかになりました。当事国フランスでは事件後に再発防止策が断続的に議論されたものの、有力な解決策はまだ見出されていません。本講演では、あのような事件がなぜ、どのようなプロセスを経て起きたのかを考えていきます。具体的には「暴動」が発生する社会学的メカニズムを明らかにして、さらに、その背景にあるグローバライゼーションとの関係に光をあてていきます。 |