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わたしたちは外国語では苦労するのに、日本語は無意識のうちに自由に操ることができます。では、わたしたちは一体どのように日本語を覚えてきたのでしょうか。これに関する最も単純な仮説は、両親や周りの人々の話す日本語を聞き、それを頭の中に蓄えて、話したり聞いたりしているというものです。
たしかに、中国残留孤児とよばれる方々などをみると、日本人であっても周りに日本語を話す人がいない環境で育つと日本語は覚えられません。
しかし、われわれが日本語に関して持っている知識を詳しく調べると、上記の仮説では説明できない事実にぶつかります。すなわち、わたしたちは日本語について、誰からも教わったはずのないことまで知っているのです。これは、哲学の世界で「プラトンの問題」と呼ばれているものに該当します。
本講座では、受講生のみなさんに簡単な実験に協力していただきながら、この問題について考えてゆきたいと思います。 |