| 私たちは人生の中でさまざまな出会いを経験します。通常は見知らぬ人と人とがある機会を得て知り合いになる出会いを考えますが、異文化や他言語、他宗教との出会いもあり得ます。また自己反省することで自分自身の新たな側面に出会うこともできます。この講演では、出会いの諸表現から、とくに神と人々との出会いをめぐる聖書や教父たちの描写を手がかりにして、私たちの前にたち現れる現象の発見と意味付与を試みてみましょう。
たとえば、私たちはどのように自分自身を理解しているでしょうか。「わたし」には「あなた」という対話の相手が必要ですし、「わたしたち」は共に第三者に出会うことにもなります。キリスト教神学では、キリストと呼ばれたイエスを介して、私たちの出会いの深層についえ考え、人々と神との出会いという現象を解き明かそうと試みます。さらにイエスはキリスト教とイスラームという二つの宗教の出会いの「かなめ」ともなっています。 |