地球上にはいくつもの国々がそれぞれ独自の文化をもって存在しています。そこではまた多くの人々が暮らしています。今日私たちは、いろいろな機会に、さまざまな仕方で、異なる文化(に属する人々)に直接、間接に出会います。そして、意外な発見をしたり、戸惑いを覚えたりもします。しかしまた、どんなに文化が違っても、同じ人間である以上きっと分かり合えるはずだ、と思ったり、人間であるかぎり何か共通なものがあるに違いない、と考えたりもします。このように、文化や人間には特殊性(ないし個別性)と普遍性という、一見すると相反するような側面があります。このような文化と人間がもつ特殊性と普遍性は、その文化に属する人々が話すことばを通して見ていくことができます。というのは、ことばを理解しようと思うと、私たちはこの二つの側面にいやおうなしに向き合わなければならないからです。この点についてお話したいと思います。
|